トヨタ自動車は3月9日、「トヨタ グローバルビジョン」を発表した。

この「トヨタ グローバルビジョン」は「企業の目指すべき方向性を全社で共有し、広く社会やお客様に示すもの」とされているが、この中で同社は「2015年に向けた中期の取り組み」として、世界市場での新興国における自動車販売比率について言及。2010年に「40%」となっている新興国での販売比率について、2015年には50%まで引き上げるという目標を明らかにした。

また、この「取り組み」には新型の環境車(ハイブリッド車)を2015年までに約10車種投入することも明示されているほか、次世代環境車(PHV、EV、FCVなど)も並行して開発を進め、市場に投入を図るといったことが盛り込まれている。

なお同社は、新興国においてはIMV(Innovative International Multi-purpose Vehicle:同社が世界市場向けに海外で開発・生産するSUVやピックアップトラックなど多目的車の総称)や新開発小型車の現地生産モデルの強化に取り組むとしているが、今後の投資については「能力増強の必要性を見極めた上で、時期と規模を検討していく」としている。