カメラ関連の展示会「CP+」が神奈川県・パシフィコ横浜で開幕した。パナソニックブースでは、25日の発売が迫ったコンパクトデジタルカメラ「LUMIX」シリーズの新製品を出展していた。

パナソニックは1月に米国で開催された家電見本市International CES 2011にてコンパクトデジカメ「LUMIX」シリーズを発表しており、今回はこれらのデジカメがブースに一堂に会しており、発売直前に試用できるようになっている。

パナソニックブース

DMC-TZ20は35mm判換算24~384mmの光学16倍ズーム、有効1,410万画素MOSセンサー、GPS機能を搭載。MOSセンサーを搭載したことで高速連写などの性能が向上しており、さらに高速モーターに加えてアルゴリズム、ソフト処理の改良でAFスピードを高速化したということで、実際に望遠側でも比較的高速なAFを実現していた。

DMC-TZ20

さらに、4秒間に20コマを連写した中から最適な2枚を抽出して3D画像を合成する「スライド3D撮影機能」も備えている。被写体を中心にカメラを横に振るだけで撮影でき、気軽に3D撮影ができる。同社は3DTVのビエラシリーズに加え、LUMIX Gシリーズ用の3D交換レンズ、3Dコンバージョンレンズを用意しており、入力から出力まで3D対応を進めているが、コンパクトデジカメでも3D対応したことが大きな点だ。

スライド3D撮影機能では、10cmほど横にスライドさせるようにして撮影するだけと簡単

上部にはGPSを搭載しており、測位時間の高速化、内蔵する位置情報が50万件から100万件に拡大

3.5インチのフルタッチパネル液晶を搭載したDMC-FX77はMOSセンサーではないが、ハイスピードCCDで動作を高速化したという。スライド3D撮影機能も搭載しており、タッチパネルの動作も軽快だった。

フルタッチパネル液晶搭載のFX77

ブースでは、FX77の新機能である「ビューティレタッチ」機能を体験できる比較デモが展示されており、ボタンを押すだけでビューティレタッチの効果が表示されるようになっていた。肌の透明感やテカリの除去、ホワイトニングなど、女性向けの機能だが、効果は分かりやすい。

ビューティレタッチの比較デモ。元画像から肌透明感60%、テカリ除去80%、ホワイトニング40%、さらにリップカラーとチークカラーを追加したメイクアップを施している

こちらは肌透明感80%、テカリ除去60%、ホワイトニング60%、デカ目100%、さらに肌色やリップカラー、チークカラーを加えたメイクアップ。この写真では分かりづらいが、実際に見るとよく分かる

各社から登場しているタフネスデジカメでは、DMC-FT3が、防水機能を12mまで進化させたほか、GPSを初めて内蔵。方位計や気圧計、高度・水深計を搭載して、アウトドアシーンでさらに活躍できるようなカメラに仕上げた。フルHD動画にもサポートしており、アウトドアユーザーに人気が出そうだ。

タフネスデジカメのDMC-FT3

FTシリーズでは初めてGPSを搭載した

アウトドアシーンでの利用をアピールする展示

方位計などのセンサーも搭載

水深計はこのように表示される

エントリーモデルのDMC-FH5

DMC-S1

もちろんマイクロフォーサーズのDMC-GF2なども展示

3Dコンバージョンレンズを搭載したビデオカメラも

LUMIXブランドの携帯電話であるLUMIX Phoneも展示されていた