米Appleは17日、同社CEO(最高経営責任者)のスティーブ・ジョブズ氏が病気療養に専念するための休暇に入ることを従業員への電子メールで明らかにしたと発表した。同氏は引き続きCEOとして重要な戦略的決定などには関与するが、日常の業務についてはCOO(最高業務責任者)のティム・クック氏に委ねるという。

ジョブズ氏はこのメールの中で、「ティムをはじめとする経営陣が、2011年の経営計画の遂行にあたってすばらしい仕事をしてくれることを確信している」としている。また復帰の時期については、「私はAppleを愛しており、できるだけ早く復帰したいと願っている」とのみ語り、具体的には言及していない。

ジョブズ氏は2004年に自信が膵臓ガンであることを明らかにし、腫瘍切除の手術を受けた。その後、2008年ごろから同氏の健康問題が指摘されはじめ、2009年には約半年間、病気療養のためCEO職を休職。このときは肝疾患のため肝臓移植を受けたとされており、休職中の業務責任は今回同様にクック氏が担った。