CESで毎年ひときわ大きなブースを設けているのが米Sony。最新AV家電やXperiaの新モデルなど、幅広く魅力的な展示を行っているが、本稿ではVAIOノートを紹介したい。2011年に登場予定の新モデルのほか、デザインを刷新した"コンセプトモデル"も参考出展されていた。

Xperiaの新モデル「Xperia arc」も気になる米ソニーのブース。薄くて軽くてデザイン良いし動作キビキビだしで物欲を刺激し過ぎる……。こいつの詳細はこちらの記事など

まずはVAIO Fの新モデルから。16インチの1920×1080ドット液晶を搭載するエンターテイメントノートで、アクティブシャッター方式の3D立体視に対応している。プラットフォームはいわゆるSandy Bridge世代の「Huron River」(開発コード名)を採用しており、展示機ではCPUにクアッドコアのIntel Core i7-2630QMを搭載していた。GPUはNVIDIA GeForce GT 540Mで、これはCESで発表されたばかりのNVIDIAの最新GPUだ。

VAIO Fの2011年モデル

アクティブシャッターの3D立体視に対応している

ちなみに、キーボードは光る

本体の「3D」ボタンを押すことで、3D立体視と通常の2Dを切り替えできる。展示ではBlu-ray 3Dの動画を再生していたが、ボタンを押すとシームレスに映像が切り替わる様子が確認できた

続いてはVAIO Yの新モデル。ディスプレイサイズは1366×768ドットの11.6インチ。最大の特徴はAMDのGPU統合型CPU「Fusion APU」の採用で、同モデルでは「Zacate」(開発コードネーム)ことAMD Eシリーズのデュアルコア版であるAMD E350(1.6GHz/TDP18W)を搭載していた。バッテリ駆動時間は標準で6時間とのこと。

「Fusion APU」の「AME E350」を搭載した2011年の新VAIO Y

カラーバリエーションはピンクとシルバーの2色を確認

デバイスマネージャとWindows エクスペリエンス インデックス。特にグラフィックス関連が、このクラスとしてはかなり高性能になっているようだ

ここからは参考出展のコンセプトモデル。なお、コンセプトモデルは2モデル紹介されているが、どちらも非動作のモックアップで、発売も未定というもの。「新コンセプトのデザインを見てくれ」というものらしい。さて最初は、蛍光色のポップ色使いと、丸みをおびたやわらかな筐体デザインが特徴の14インチVAIO。プラットフォームはSandy Bridge世代のHuron Riverだ。

コンセプトモデルその1。持っていると嫌でも目立ちそうな蛍光色のデザイン

本体の裏側はさすがに普通のノートPCだったので、ひと安心(?)

もうひとつが、先ほど簿コンセプトモデルとはうって変わって、直線的でソリッドなデザインが特徴の13.3インチVAIO。こちらもプラットフォームはSandy Bridge世代のHuron River。何よりデザインが目を引くが、ドッキングステーションと組み合わせられるという特徴もあり、展示では「Sheet batter」と呼ばれる拡張バッテリを本体底面に取り付けられることなどが紹介されていた。また、本体のハードウェアスイッチで性能重視の「SPEED」モードと、省電力重視の「STAMINA」モードを切り替えられることも紹介されていた。拡張バッテリとあわせれば、かなりの長時間バッテリ駆動が期待できるだろう。

コンセプトモデルその2。こちらは"かっこいい系"のソリッドなデザイン

金属っぽい質感の本体表面。ヒンジもしっかりメタリック

これが「Sheet batter」。本体底面のコネクタに差し込む

まぁ装着すると少し厚くなるが、容量もそこそこあるようなので便利かも

バッテリだけでなく、インタフェースを拡張できるドッキングステーションも展示していた

スイッチでSPEEDとSTAMINAの各モードへ切り替えできる機能も備えている