リサーチ・イン・モーション・リミテッド(RIM)は、12月7日より、BlackBerryのアプリストア「BlackBerry App World」において、「BlackBerry PlayBook」(以下、PlayBook)用アプリケーションの登録受付を開始した。

PlayBookは「BlackBerry Tablet OS」を搭載したタブレット端末で、2011年初頭に米国で発売される予定。PlayBook用アプリ開発にあっては、RIMがリリースしている「BlackBerry Tablet OS SDK for Adobe AIR」のベータ版を利用することが可能。同ソフトは、Flash Builder 4.0またはFlash Builder 4.5(Burrito/Flex Mobile)のプラグインとして稼動し、ドラッグ&ドロップなどの簡単な操作でPlayBook用アプリを開発できる。最新版のSDKでは、64bitのWindowsをサポートしているほか、Linux用シミュレータも用意されている。 また、今回のPlayBookアプリ受け付け開始にともない、App WorldにPlayBookアプリのオープン前登録が認められた開発者向けに、PlayBookが北米地域で最初に発売されるより前にPlayBookを無料で提供するキャンペーンも実施する。無償提供されるPlayBookは、BlackBerry App Worldに登録済みの開発者1名につき1台となっている。無償提供に関する他の情報や条件については、BlackBerryの製品サイトで確認可能。

なお、今回の発表についてRIMのバイス・プレジデント Tyler Lessard氏は、「PlayBook に対する関心と機運は高まっている」とし、画期的なパフォーマンスを備え、業界標準の開発ツールをサポートしたPlayBookは、幅広いアプリケーション開発者にとって「魅力的なプラットフォーム」であるとのコメントを寄せている。また、「製品発売に先行した開発者との協業は大変喜ばしいこと」であり、BlackBerry App WorldでのPlayBook用アプリの受付開始は「重要な一歩である」としている。

また開発コミュニティからは、JCX Systems社長・Jerome Carty氏が「BlackBerry PlayBook向けの開発は、素晴らしい経験となっている」と述べ、明快でハードウェアに最適化されたAPI、クロス・プラットフォームの開発環境というPlayBookの特徴を挙げた上で、「最も感銘を受けたのはハードウェアが持つ可能性」であり、「この操作感は開発者やユーザーにとって楽しくユニークな体験となるだろう」とコメント。RunningMap創業者・Randy Troppman氏も「PlayBook は、Adobe AIR をサポートした素晴らしいハードウェア仕様」であるとし、複数のAIRアプリを、BlackBerry Tablet OSのAIR SDKで再コンパイルしたところ、「修正なしで正常に動作した」と述べ、「あとはPlayBookのタッチ・スクリーンに最適化を施すだけで、とても簡単」と述べている。

参考リンク(英文)
BlackBerry Tablet OS Development
・Getting Started Guide forWindows and Mac
・Development Guide
・Developer Tools for Windows, Mac OS X, and Linux
BlackBerry Tablet OS Webcast Series
Get Building for the BlackBerry PlayBook
My First App for the BlackBerry PlayBook
Device Integration for apps on the BlackBerry PlayBook
User Interface Guidelines
・BlackBerry App World submissions(近日公開予定)
Adobe Tablet OS Development Page
BlackBerry Developer Blog
Twitter(@BlackBerryDev)
BlackBerry Support Forums