Lazaridis氏はBlackBerryの特徴として、第一にセキュアであることを取り上げて、政府や軍からも安全性が認められ、信頼されていると説明。また、ネットワークを効率的に使い、バッテリーが長時間もつBlackBerryを使うことはコスト削減にもつながると述べた。さらに、10万人規模の大企業でも利用可能で、連絡先やカレンダーをアプリケーションと連携できるBlackBerryはビジネスプロセスに革新をもたらしたと述べ、企業の効率化や生産性向上に寄与してきたと述べた。
続いて、Lazaridis氏はRIM初のタブレット端末「BlackBerry PlayBook」を紹介。PlayBookは、7型WSVGA(1024×600)タッチスクリーン、ARM Cortex A9ベースの1GHz動作のデュアルコアプロセッサ、1GB RAMを搭載。万が一PlayBookを紛失した場合でも、Bluetooth接続がなければデータが消えるという安全性が特徴。BluetoothでBlackBerryスマートフォンと接続し、データの同期や連絡先の共有も可能だ。
また、HDMIで大画面ディスプレイに出力することもできる。さらに、Adobe Flash Player 10.1を搭載し、HTML5もサポート。Adobe AIRもサポートし、開発者がアプリを容易に作れるようにしていると説明した。そして、最適な大きさ、重さであり、「iPadと比較してみてほしい」と述べ、講演を締め括った。
BlackBerryサービス利用料が値下げ
次に登壇したのは、NTTドコモ 取締役常務執行役員 法人事業部長の大嶋明男氏。まず大嶋氏は、国内の携帯電話契約者数などのグラフを示し、推移を説明。携帯電話の需要は頭打ちながらも、市場はまだ成長していると説明し、その成長を支えているのが、スマートフォンのパケット通信であるとした。そして、スマートフォンの販売台数が2000万台に達するのは2015年という予測を紹介し、「実際にはもっと早く到達するのでは」と述べた。また、OS別のスマートフォンの販売シェアを示し、BlackBerryとiOS、Androidの3種類の合計が約50%となる全世界と日本のシェアの違いなどを紹介した。