Broadcomは11月18日、データセンター向けソリューションとしてイーサネット・スイッチングIC「Broadcom BCM88600」および次世代10Gbit Ethernet(GbE)コンバージドNIC(C-NIC)「Broadcom BCM57712」を発表した。

Broadcomが提供するデータセンター向けソリューション。88600はコアシャーシ向け、57712はブレードサーバやラックサーバなどに搭載される

88600は、主にコアシャーシ向けの製品で、100Gbps~100Tbpsのスケーラブルなモジュラ型スイッチ・プラットフォームを可能とする製品。2009年12月に買収したDune Networkのスイッチ・ファブリック・ソリューションの系統で、サイズの異なる複数のシャーシを2段階構成のファブリック要素経由でシームレスに相互接続し、10GbEまたは40GbE/100GbEのポートを1万個以上サポートすることが可能である。

統合トラフィック管理機能によりレイヤ2~レイヤ4で100GbEの単一ストリームを処理が可能なソリューションが搭載で、同社の提供する他のデータセンター向けソリューションと組み合わせて活用することで、さまざまな用途に対応することが可能となる。

同社Vice President&CTO,
Infrastructure and Networking GroupのNicholas Ilyadis氏

一方の57712は、サーバLOM(LAN on motherboard)やアドイン・ネットワーク・カード、ストレージ・アダプタなどに対応するデュアルポート10GbE製品。同社Vice President&CTO,Infrastructure and Networking GroupのNicholas Ilyadis氏は、データセンター内における1つの動きとして、「ストレージ容量の増大は続いているが、サーバーポートの種類としては、2014年までの予測を見ると、従来のDASが減少する代わりにFCoE(Fibre Channel over Ethernet)などが伸びてきており、これはデータセンター内におけるEthernet活用が進むことを意味する」との考えを示す。

10GbEの普及によりEthernetの活用が進むことが予測される

また、もう1つのトレンドとして、「サーバの仮想化の進展により、仮想化の高密度化が進むこと隣、I/Oにもより高いパフォーマンスが求められるようになってきている」ということを指摘する。

仮想化の進展により、1つのサーバに無数のVMが搭載されるようになると、I/Oパフォーマンスも高いものが求められるようになる

同製品は、こうした要求に応えるために開発されたもので、「A Converged Fabric for Enterprise I/O(企業I/O向け統合ファブリック)」と呼ぶLAN、NAS、iSCSI、FCoEなどを同期しつつサポートする機能を搭載、FCoEおよびiSCSIのオフロードで100万IOPS以上のストレージパフォーマンスを実現しつつ、新たなプロトコルを受け入れることが可能な柔軟な設計を実現している。そのため、将来的にはInternet Wide Area RDMA Protocol(iWARP)によるInfinibandへの対応も予定されているという。

企業I/O向け統合ファブリックとして、複数のI/Oを1チップでサポート

さらに、IEEE802.3az Energy Efficient Ethernet(EEE:省電力型Ethernet)に準拠しており、10GbEポート1つあたり22Wのシステム電力の削減が可能であるほか、EEEを活用した省電力型ネットワーク(Energy Efficient Networking)により、ソフトウェア含めてネットワーク全体での低消費電力化も可能となっており、「仮にデータセンター全体で1万台のサーバが稼働している場合、従来比で1MWの電力削減が可能となる」(同)という。

EEE上にさまざまな機能を搭載しており、iWARPもアーキテクチャ自体はすでにサポート済み。規格が定まり次第、機能をONにするマイクロコードなどが提供される予定とのこと

加えて、Single Root I/O Virtualization(SR-IOV)に対応しており、最大64台までの仮想化マシンに対応することが可能となっている。

FCoEとiSCSIの同時サポートが可能で、テスト環境では37Gbps程度のアプリケーションパフォーマンスを達成している

なお、同氏は、「今後も10GbE関連市場は成長していくことが見込めるため、各種のニーズに対応する製品の提供を行っていく計画」と、将来的な方向性を示している。