「Justy Finder」は意外な"掘り出し物"に出会う楽しさがある

既報でもお伝えしたハミングヘッズが提供している"価格"を軸とした検索エンジン「Justy Finder」。あたかも人間がWebサイトを訪問し、情報をピックアップするかのような特徴を持つ「Justy Finder」は、インターネット上に公開されている様々な価格情報を網羅しているため、普段ユーザーが使用している検索エンジンや価格情報比較Webサイトにはない、意外な掘り出し物に出会う可能性が秘められている。

日本発のユニークな検索エンジン「Justy Finder」はハミングヘッズWebサイトより利用することができる

そして、公開間もないというのに訪れたユーザーにより一層の快適な検索を提供するべく、「Justy Finder」専用のWebサイトが用意された。専用Webサイトでは、今注目を集めている検索キーワードの紹介や、検索可能な商品の一覧表示、そしてシステム面でのチューニングが図られ、サービス開始当初に比べ検索レスポンスが向上しているという。実際にサービス提供開始直後と比較すると、数値としてのデータはないものの、体感的に検索結果表示に至るまでの時間が短縮されているな、といった印象を受けた。というのも、システムチューニングと同様にユーザーに対して「ただいま検索中です」といったアナウンスが表示されるといった、ちょっとした"おもてなしの心"が、検索時間短縮と体感する要因となっているのだろう。

そこで今回は、「Justy Finder」を120%活用するためのノウハウと、実際に筆者が購入を狙っているデジタル一眼レフカメラ「Canon 7D」、液晶テレビ「東芝REGZA」でノウハウを実践した様子をお届けしよう。

キモとなるのは"商品名"、"下限価格"、"-"によるマイナス検索機能

まず、「Justy Finder」を効果的に使用するためのノウハウだが、一般的にGoogle等の検索エンジンで行う方法と何ら違いはない。ただ、検索エンジンでは入力したキーワードに関連する情報を全網羅して表示されるが、「Justy Finder」では"価格"という軸でフィルタリングされているため、ブログで書かれた寸評やニュースといった余計なノイズが入り込まないメリットがある。では、実際に「Adobe CS5 Master Collection」を例に挙げ「Justy Finder」の効果的な使い方を紐解いてみよう。

まずJusty Finderのトップページにアクセスし、画面上部の検索する商品カテゴリから"パソコンソフト"を選択。次いで商品名に"Adobe CS5 Master Collection"と入力して検索してみた。だが、ここで上位表示されているのは表記こそ異なるものの「アカデミック版」。筆者が学生であればそれで構わないのだが、残念ながら学生ではないためマイナス検索で"-教育""-Student"という文言を追加してみた。すると検索結果もグッと絞られた。「製品版が欲しい」というユーザーであれば"-アップグレード"を追加するなど、検索結果をチューニングすればよいだろう。

単純に"Adobe CS5 Master Collection"と入力して検索するとこのような結果が得られる。しかし、筆者は学生でも教職員でもないためそれらを除いた情報が得られるようチューニングしてみた

商品名に"-教育"や"-Student"といった文言を追加して検索した結果がこちら。検索結果から除きたい文言の前に"-(ハイフン)"を付けてやることでマイナス検索が可能だ

また、今回は敢えて行わなかったが、価格の下限を設定するのも効果的な方法のひとつだ。ある程度価格情報を仕入れているユーザーであれば、この方法でざっくりフィルタリングするのも手だ。先にも述べたとおり「Justy Finder」は意外な掘り出し物を探す、つまり予想以上に安価な価格設定で販売されている情報を収集している可能性があるため、今回はこのような手法をとった。「可能な限り安い価格で探したい」といった場合には、検索結果をマイナス検索でフィルタリングしていく方法がベターだろう。

掘り出し物を探すべく趣味と実益を兼ねて価格調査!

筆者が今イチバン欲しいもの。取材で使用するためのデジタル一眼レフカメラ「Canon 7D」を題材に「Justy Finder」でお宝発掘なるか、実際に調査してみた。早速、検索商品カテゴリを"デジタルカメラ"にセットして商品名に"Canon 7D"と入力。検索をすると……こちらでも「バッテリーグリップ」などのノイズが混ざり込んだ。そのノイズを省くため、検索結果をスクロールさせ"Canon EOS 7D EF-S18-135 IS レンズキット"の隣にある「絞り込み」ボタンをクリックしてみた。

絞り込みを行うとテキスト入力のエリアに"EF-S18-135"という文字が追加されたのにお気付きだろうか。ある程度購入したい商品が決まっている場合、検索結果より直接「絞り込み」ボタンを使用することで簡単に情報をフィルタリングすることが可能だ。さて、実際に表示された価格は……最安値は129,800円と13万円を切る価格。ちなみに、同じタイミングで価格情報比較Webサイト「価格コム」では……134,795円と約5千円もの価格差が生じていた。

同等の性能で新たな機種60Dが登場したことを受けて、7Dを購入するなら今が狙い目と考えた筆者。早速「Justy Finder」で掘り出し物がないか、チェックしてみた

マイナス検索で結果を絞り込むのもひとつの方法だが、検索結果内に狙いの商品があった場合は、商品名の右にある"絞り込む"ボタンを押してみよう

すると、ご覧のように"EF-S18-135"というレンズキットのみを抽出した結果が簡単に得られた。上記検索結果は新品からのものだが、「Justy Finder」では中古の情報もあわせて検索することが可能だ

では、次に地デジ化のため買い換えを検討している液晶テレビ東芝の「REGZA」にて「Justy Finder」の実力をチェックしてみることに。REGZAには様々なラインナップが存在しており、液晶サイズや性能によって特定のキーワードが付与されている。筆者は32型で内蔵HDDレコーダーが搭載されたモデルが気になっていたため、商品名に"REGZA 32H"と入力して検索を行ってみた。

すると、今年8月に発売となったモデル「REGZA 32H1」が65,799円という価格でヒットしたではないか! ここで本当にこの価格が底値なのか調べたくなるのが人情というもの。「価格コム」でチェックしてみるとまったく同じ価格の商品が最安値として掲載されていた。このことからも、「Justy Finder」は安い商品を探すツールとして有益なことが伺える。

カタログなどの情報より"REGZA 32H"と検索することである程度情報が絞り込めるはず……と、試してみたのがこちら。某家電量販店の価格に比べ格段に安い!

実際に価格比較情報Webサイト「価格コム」でも同様の条件で検索したところ、最安値として認められたのはまったく同じ価格の商品だった。この結果からも、ハミングヘッズ独自の価格情報収集能力の高さが伺える

だが、これで満足してはいけない。「Justy Finder」は日々価格情報を収集しているため、「特定の期間だけの特価品」「タイムサービス価格」といった偶発的に出現する情報もインデックスされることがある。残念ながら筆者は体験することが叶わなかったが、最新の3D対応フルハイビジョンテレビが市場価格の半値以下の価格でヒットした事例もあるそうだ。

掘り出し物を探す楽しみが、これから広がる!

現時点で「Justy Finder」が提供している検索情報は、家電、パソコン、ゲーム、携帯電話のみだが、今後不動産や自動車、ファッションなど様々な方面の価格情報を収集し検索が行えるようになる。ここでちょっと想像力を働かせてみて欲しい。例えば、ファッションというカテゴリならば男性はもちろん、買い物に一家言ある女性にも"本当のお買い得品"を購入する機会が生まれるかもしれない。昨今、ネット通販を利用するのは言うに及ばず、新聞の折り込みチラシから最安値情報をピックアップしたWebサイトが盛況にあるなか、「Justy Finder」は"上手な買い物"をサポートしてくれるツールとして成長を遂げていくことだろう。そこにはきっと、宝探しを楽しむようなワクワク感があるはずだ。