フラグシップモデルらしい豊富な機能と基本性の高さが魅力的な本機だが、売れ筋の下位モデル「MG6130」と多くの機能が共通していることもあり、どちらを選ぶかで頭を悩ませそうだ。いちばんの差はフィルムスキャン機能の有無なので、そこに魅力を感じる人は迷わず本機を選ぶといいだろう。
また、厚みのあるノートや冊子をコピーする機会が多い人も、本機を選んだ方がストレスは少ないはずだ。というのは、センサーにCISを採用している下位モデルの場合、原稿台から浮き上がった部分を読み取ることができないため。本機なら、ノートの綴じ部分などが多少浮き上がっていても問題なくスキャン/コピーすることができる。
個人的には、新PIXUSシリーズ共通の特長だが、静電センサー方式の操作キーを採用したことにより使い勝手が大幅に向上している点を評価したい。これまではダイレクトプリントする際、どのボタンを押せばいいか迷う場面があったが、今回のモデルの場合はボタンが光って次の操作をナビゲートしてくれるからだ。家族でプリンタを共有する場合は、こうした直感的な操作性をとくに重視したいところ。スペック表だけではわからない快適さをもたらしてくれるはずだ。
■試用機の仕様 | |
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PIXUS MG6130 | |
インクジェット | |
6色独立インクシステム | |
最高9,600×2,400dpi | |
光学解像度:4,800×4,800dpi(フィルム読み取り時:4,800×9,600dpi) | |
A4 | |
470(W)×392(D)×199(H)mm/約10.7kg | |
インクタンク一式、セットアップCD-ROM、使用説明書一式(紙)、CD-Rトレイ |