バックアップの設定は、バックアップ元とバックアップ先で異なる。バックアップ元では実行のタイミングやバックアップの種類(フルバックアップ、差分バックアップ、増分バックアップ、履歴管理バックアップ)を設定する。一方、テラステーション同士でバックアップする際には、バックアップ先のテラステーションで、受け側となる共有フォルダに対して[バックアップ]チェックボックスをオンにして、バックアップ先として使うと宣言する。

確実な二重化を図るのであればフルバックアップだが、バックアップにかかる時間を短縮できる増分バックアップや差分バックアップ、過去の履歴を記録できる履歴管理バックアップにも利点があるので、用途に応じて使い分けたい。さらに、共有フォルダごとにゴミ箱機能を有効にできるので、「うっかり削除」についても抜かりはないといえる。

バックアップタスクの登録画面。実行のタイミングとバックアップの種類、バックアップ先の指定を行う

テラステーション同士でバックアップを行う場合、受け側となるテラステーションでは、共有フォルダの設定画面で[バックアップ]チェックボックスをオンにする等の設定が必要になる。ゴミ箱機能の有効・無効も、同じ画面で設定する

このほか、「テラステーションまとめてバックアップ」を利用すれば、複数の「テラステーション」に保存しているデータを別の「テラステーション」にまとめる形でバックアップできる。具体的な使い方としては、部署ごとに設置した「テラステーション」のデータを、夜間にシステム部門の「テラステーション」に集約バックアップする、といったやり方が考えられる。

また、クライアントPCが装備するHDDの内容をイメージ化してNASにバックアップするツールとして定評がある「Acronis True Image」を別途購入できるようになっている。これをクライアントPCにインストールしてテラステーションをバックアップ先に指定しておけば、クライアントPCのデータや環境も保全できるというわけだ。5ライセンス単位のまとめ買いが可能なので、個別に単品で購入するより経済的だろう。