Calpellaプラットフォーム採用で高いベースパフォーマンス

最後に評価機をベースにその他の内部スペックを紹介しておこう。ThinkPad Edge 15は、コストパフォーマンス路線ということもあり、CPUはCore i3やCore i5、Celeronが採用されている。評価機を例にあげると、Core i3-330Mが搭載されており、これは動作周波数が2.13GHz、L3キャッシュが3MBというスペックである。一方、CeleronモデルはP4500が採用されており、こちらは動作周波数が1.86GHz、L3キャッシュが2MBとなる。

評価機に搭載されたCPUはCore i3-330M(2.13GHz)

デュアルコアだがHyper-Threadingに対応しており最大4スレッドが同時実行可能だ

チップセットはMobile Intel HM55 Expressが採用されている。通常ラインのThinkPadであればここがQM55 Expressなどになり、Intel vProといったビジネス向けセキュリティ機能もサポートされるが、ThinkPad Edgeでは利用できない。なお、Intel HM55 Expressでは、Core i3に統合されたグラフィック機能が利用可能だ。ThinkPad Edge 15では一部モデルを除き、CPUに統合されたIntel HDグラフィックスが利用されている。

グラフィック機能はCPUに統合されたIntel HD Graphicsを利用

先の底面ベイ写真からもわかるとおりメモリは2スロット。DDR3 SO-DIMMを採用しており、最大で4GBまで対応する。標準搭載されているのは2GBモジュール1枚だから、もう1枚2GBモジュールを追加すれば良い計算だ。HDDはSATA接続の2.5型ドライブでSeagateの「ST9250315AS」が採用されていた。容量は250GBで回転数は5,400rpmと標準的なスペックだ。ラインナップを見るとより大容量のモデルも用意されているようだ。

その他の仕様。今回の評価機はWiMAX搭載モデルだ。無線LANモジュールにはIntel WiFi/WiMAX 6250が搭載されているため、IEEE802.11a/b/g/nに加えWiMAXというほぼ全ての無線ネットワークに対応していることとなる

さて、こうしたスペックの評価機だが、ベンチマークで性能を確認しておこう。まずWindows エクスペリエンスインデックス値から紹介すると、一番低いサブスコアは4.0。これはグラフィックス機能によるものだ。ここは統合グラフィックスだから致し方ない。ただしプロセッサは6.0、メモリも5.5と、その他のベース部分は十分なスコアだ。

Windows エクスペリエンスインデックスのスコア

3DMark06やPCMark05のスコアを見る限り、スペック相応のパフォーマンス。統合グラフィックを利用しているためやはり3Dゲームには適していないが、インターネットやメール、表計算といったアプリケーションであれば十分なパフォーマンスを持っている。また、Core i3モデルであるためCPUクロックは最大で2.13GHz止まりだが、Core i5モデルを選べばさらに高クロックでハイパフォーマンスだ。

■3DMark06
3DMarks 1313
SM2.0 Score 398
HDR/SM3.0 Score 527
CPU Score 2248
■PCMark05
PCMarks 4924
CPU 5399
Memory 5128
Graphics 2410
HDD 5178
■FINAL FANTASY XI for Windowsオフィシャルベンチマークソフト3
Low 3204
High 2115