米Intelは7月13日(現地時間)、2010年度の第2四半期(4-6月期)決算を発表した。ノートPC向けおよびサーバ向けマイクロプロセッサが好調で、アナリストの予想を上回る大幅な増収増益を達成。CEOのPaul Otellini氏は「最新のマイクロプロセッサに対する企業顧客の力強い需要が追い風となって、42年の歴史の中で最高の四半期になった」とコメントしている。

第2四半期の売上高は107億6500万ドルで、前年同期の80億2400万ドルから34%増。GAAPベースでは営業利益が39億8100万ドル、純利益が28億8700ドルで1株あたり51セントの利益。昨年の4-6月期は、欧州委員会 (EC)が科した14億5000万ドルの制裁金支払いで1200万ドルの営業損失と3億9800万ドルの純損失を計上した。こうした費用を除いた非GAAPベースでは営業利益が前年同期比177%増、純利益が同175%増になる。

PCクライアントグループの売上げは78億3900万ドルで、前期比2%増、前年同期比31%増だった。モバイル向けマイクロプロセッサの売上げが過去最高を記録した。データセンターグループは売上高21億1400万ドルで前期比13%増、前年同期比42%増。Atomと対応チップセットの売上げは4億1300万ドルで、前期比16%増だった。マイクロプロセッサのASP(平均販売価格)が前期からわずかに上がった。

粗利益は予測(62-66%)を上回る67%。研究開発費および一般管理費は32億5000万ドルだった。

2010年度第3四半期(7-9月期)については、売上高116億ドル(±4億ドル)、粗利益67%(±2%)と予測している。