パナソニックは5日、「3つ星ビストロ」シリーズのスチームオーブンレンジ「NE-R3300」と「NE-R303」の2機種を9月1日に発売すると発表した。いずれの機種も、カラーはホワイトとマホガニーレッドの2色を展開し、価格はオープン。推定市場価格はNE-R3300が15万円前後、NE-R303が12万円前後。

左から「NE-R3300」(ホワイト)、「NE-R303」(マホガニーレッド)

新製品では「2010年の内食の傾向である"おいしさ"と"効率化"の両立が可能となる」とパナソニック アプライアンス・ウェルネス マーケティング本部 本部長 中島幸男氏

今回発表された2製品は、ホームフリージングした食品を凍ったまま焼き上げることが可能な「凍ったままグリル」機能を搭載したスチームオーブンレンジ。同機能は、マイクロ波を放出する「3Dアンテナ」の制御によって食品に直接あたるマイクロ波量を増やしつつ、新形状の「ビストログリル皿」を効果的に加熱することで解凍しながら食品底面を焼き、食品上面は「光ヒーター」が焼き上げる仕組みとなっている。これにより、冷凍した食品を、解凍してから焼く場合に比べて時間短縮が可能となっている。ただし、市販の冷凍食品には対応していない。

上位機種であるNE-R3300では、上段でグリル調理による焼き物など、下段でレンジ調理による煮物などが同時に行える「合わせ技セット」が進化。「パスタセット」と「おこわセット」を新搭載し、おかず同士の組み合わせだけではなく、主食とおかずのセットメニューが同時に調理可能。8カテゴリー150パターンの組み合わせができる。

また、大きな文字でメニュー名を表示する「大型ドット液晶」も搭載され、メニューが選びやすくなった(NE-R3300のみ)ほか、両機種とも液晶画面上のメニューを、上下左右方向のボタンを押して選択できる新「かんたん操作ボタン」を採用している。

2009年度の販売状況。スチームオーブンレンジは前年比138%と好調。今年度はシェア40%を目指す

新モデル「NE-R3300」の特長

3Dアンテナと新グリル皿でマイクロ波を自在にコントロールすることで電波の回りこみ量が20%アップ

冷凍した状態から一気に焼き上げるため、調理時間の短縮につながる

2機種ともに、外形寸法は509(W)mm×414(H)mm×468(D)mm、庫内寸法は394(W)mm×225(H)mm×309(D)mm(容量は約30L)、本体重量は約22.6kg。

下味を付けて冷凍した場合、食材内部の氷の結晶を大きくしない効果があるという

男の料理にも「時短調理」!

新製品の発表会には、テレビ番組『二人の食卓 ~ありがとうのレシピ~』(テレビ朝日)に出演している俳優の八嶋智人さんも登場。

パナソニックのホームベーカリーを愛用しているという八嶋さん。「3歳の息子の友だちを呼んでホームパーティーもしますが、焼き立てパンは子どもが喜ぶんです。うちのコはグルメでおいしいものしか食べないんで(笑)」

男性が大切な女性のために料理をつくる同番組にて司会を務める八嶋さんは、「あまったロケ弁のおかずを細かく刻んで炒飯をつくったりします。でも、それ以外は妻に任せてますね」と言いつつも、「大切な人のために、男性が料理をつくることはチャーミング。いつもより数百倍おいしく感じますよね」と力説。冷凍した食材をそのまま焼き上げられる「凍ったままグリル」機能での"時短調理"が実演されると、「"かんたん"というのは男にとって重要!」と笑顔で話していた。

NE-R3300では、例えば時間に余裕がある休日に魚介のリゾット入り「イタリア風春巻き 焼き野菜添え」を調理して冷凍(左)し、平日に「凍ったままグリル」機能で冷凍状態から一気に焼き上げることも可能だ

需要が伸びているホームベーカリー。会場では6月30日に発表した新「フランスパンコース」や「ライ麦パンコース」搭載の「SD-BMS102/BMS151」も紹介。自家製あんパンもつくることができる