この他にも、MacBook Proにはさまざまな新機能が搭載されている。そのひとつが、GPUの自動切り替え機能だ。これは、使用状況に応じてディスクリートGPUのNVIDIA GeForce GT 330Mと、CPU内蔵のIntel HD Graphicsとを使い分けられる機能。一般的なアプリを使用している際にムダな電力消費を抑えられるため、結果的にバッテリ駆動時間も延びる。

なおアップルでは、バッテリ駆動時間を最長8~9時間としているが、これはワイヤレスをオンにした状態で測定した結果ということで、実際にもかなり近い数字が出る。新幹線や飛行機、プレゼン会場、会議室など、電源が自由に使えるとは限らない場所で使用する際には大いに役立ってくれそうだ。ビジネスシーンでバリバリ使いたいというユーザーには心強い味方になってくれるのではないだろうか。

なお、今回の評価機は1,440×900の液晶を搭載したモデルだったが、個人的にはBTOで選べる1,680×1,050の高解像度タイプを強くオススメしたい。アップルストアでのオプション価格は、光沢タイプがプラス10,080円、非光沢タイプがプラス15,120円となっている。デスクトップの広さは作業効率に直結するので、価格差分のメリットは十分享受できる。

バッテリは内蔵式でユーザーが交換することはできないが、最大1,000回の充放電が可能。駆動時間も、最大8~9時間と、従来の最大7時間から大幅に向上している

MacBook Proの長所のひとつに、スリープ状態への移行と復帰にかかる時間が短い点が挙げられる。液晶を閉じればすぐスリープに入り、開ければすぐ操作可能な状態になる。スリープ時の電力消費が少ないのもありがたい

光沢タイプの液晶は、コントラストが高く発色も鮮やかで見栄えする反面、映り込みはかなり激しい。気になる人は、BTOで非光沢タイプを選んだ方がいいだろう。ただし、非光沢タイプの解像度は1,680×1,050のみで、1,440×900は光沢タイプのみとなる

■15インチモデルの基本構成と価格(構成はBTOで変更可能)
CPU Intel Core i5 2.4GHz Intel Core i5 2.53GHz Intel Core i7 2.66GHz
メモリ 4GB 1,066MHz DDR3 SDRAM(最大8GB)
ストレージ 320GB HDD 500GB HDD
ディスプレイ 15.4型 クリアワイドスクリーン(1,440×900)、LEDバックライト
光学ドライブ DVDスーパードライブ
グラフィックス機能 Intel HD Graphics(CPU内蔵)およびNVIDIA GeForce GT 330M(256MB) Intel HD Graphics(CPU内蔵)およびNVIDIA GeForce GT 330M(512MB)
ネットワーク機能 10/100/1000BASE-T対応有線LAN、IEEE802.11a/b/g/n対応無線LAN(AirMac Extreme Wi-Fi)
インタフェース Mini DisplayPort、SDカードスロット、USB 2.0×2、IEEE1394b(FireWire 800)、Bluetooth 2.1+EDR、iSightカメラ
オーディオ機能 ライン入力(アナログ/デジタル)、ライン出力/ヘッドホン(アナログ/デジタル)、サブウーファー付きステレオスピーカー、無指向性マイクロフォン
サイズ/重量 W364×D249×H241mm/約2.54kg
バッテリ駆動時間 8~9時間
OS Mac OS X 10.6 Snow Leopard
アップルストア価格 168,800円 188,900円 208,800円