米Verizon WirelessがAndroid携帯Droidシリーズの最新製品「Droid X」のティザーサイトをオープンした。同社はiPhone 4発売日の前日にあたる6月23日(米国時間)に、Motorola、Google、Adobe Systemsと共に報道関係者向けイベントを開催する予定で、その場でDroid Xを発表する可能性が高い。

Verizonは、Android携帯のフラッグシップと呼べるようなスペックの製品をDroidシリーズとして提供している。昨年11月発売の初代「Droid」はMotorolaがiPhoneキラーとして開発したAndroid携帯であり、米国では同端末のヒットがAndroid携帯の拡大の口火を切る形になった。第2弾製品は今年4月に発売されたHTC製の「Droid Incredible」で、これは「CDMA版のNexus One」と呼ばれている。こうしたDroidシリーズの経緯、そして登場のタイミングからDroid XはiPhone 4に対するAndroid陣営からの最初の刺客になると目されている。

オープンしたばかりのDroid Xのティザーサイトでは電子メール登録を受け付けているのみで、公開している情報はわずか3つのみである。ところが、この情報を巡って米国では17日にちょっとした騒ぎになった。まず「HDMI出力」、そして「4.3型ディスプレイ」、最後が「720pスクリーン」だったのだ。iPhoneのRetinaディスプレイが960×640ピクセル (解像度326ppi)で大きな話題になったばかりだが、720pスクリーンが本当ならRetinaディスプレイを超える。マーケティングチームのミス、またはHDMI経由の720p動画再生を指す……というような見方が大半だったが、期待も高まった。

残念ながら、答えは6月23日を待たずに出てしまった。やはりミスだったようで、騒ぎに気づいたVerizonは17日午後に「720p録画」に修正した。

Droid Xのティザーサイト(修正後)

ティザーサイトでのミスはDroid Xの盛り上がりに冷や水を浴びせるような形になってしまったが、4.3型はiPhone 4を上回る大きさであり、HDMI出力はiPhone 4にはない機能だ。Droid Xが初代Droidのように最新のAndroidの可能性をアピールできるか……6月23日が注目される。