富士通は6月9日、同社の取引先向けの「生物多様性ガイドライン」を作成し、同社やグループ会社、取引先に対して提供開始すると発表した。

同社は4月に「第6期富士通グループ環境行動計画」を公表しているが、この中で生物多様性保全を重点分野として位置付けている。

同ガイドラインは、企業活動(サプライチェーン)における生物多様性保全に関する取り組みの普及啓蒙を図ることが目的とされており、同社グループの「生物多様性行動指針」や「生物多様性ガイドライン」をもとに、業態に応じた施策の展開に参考となる事例などが掲載されている。

ガイドラインに記載される主な項目は以下の通り。

  • 目的/生物多様性とその現状/環境活動における生物多様性保全の位置づけ/企業の役割/取り組みのアプローチ/事業活動における生物多様性への配慮事項/普及活動/参考情報 など

生物多様性については、今年10月に日本(名古屋)で「生物多様性条約第10回締約国会議(「COP10」)が開催される予定となっているなど、地球温暖化への取り組みと並んで注目を集めつつある重要課題となっている(COPは「Conference of Parties」の略)。