Silverlight, SharePoint Web サービスとの連携

次の画面では、動画を配信するSilverlight アプリケーションを作成し、SharePointサイトに配置しています。私自身、マイクロソフト主催のセミナーなどで登壇させていただく機会が多く、そうしたセミナーの内容を録画した過去の動画コンテンツなども多くあるため、直接閲覧できるようにしています。

Silverlight アプリケーションの利用

実際にSharePointを利用している企業でも社内教育コンテンツ、社長の訓示、プロモーションビデオ、CMなど様々な動画コンテンツを持っているところも多く、動画コンテンツを配信したいというニーズにも対応することが可能です。

ちなみに、動画コンテンツの配信には今回はSilverlight を組み込んでいるため、Silverlight アプリケーションそのものはxap ファイルとしてMicrosoft Visual Studio 2008やMicrosoft Visual Studio 2010などで開発しています。ただし、xapファイルが作成できれば、あとはこのファイルをSharePointサイトにアップロードした後、ポータルページ上で閲覧できるようSharePoint 標準Webパーツの一つである"コンテンツ エディタWebパーツ"を配置し、この中にobjectタグを記述するだけです(コンテンツ エディタ Web パーツには、直接 HTML やCSS, JavaScript などを記述できます)。

<object data="data:application/x-silverlight-2" type="application/x-silverlight-2" width="380px" height="260px">
<param name="source" value="/Videos/app_for_bpos.xap"/>
<param name="onerror" value="onSilverlightError"/>
<param name="background" value="white"/>
</object>

以上、ご紹介してきたように、大がかりなコーディングすることなく、自由度の高いカスタマイズを行えるのも SharePoint Online サイトの魅力です。

SharePoint Onlineの開発者向けの情報

今回は、手軽なカスタマイズでどのようなことが可能かをご紹介しましたが、SharePoint Online では Visual Studio を使用した高度なソリューション開発も可能です。SharePoint は様々な API が公開されているため、カスタム アプリケーションを構築する際のミドルウェア的な利用も可能です。SharePoint Online をはじめとするMicrosoft Online Servicesの開発者向けの情報サイトが公開されていますので参考にしてください。

Microsoft Online Services 開発者向けポータルサイト
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/ms.online.aspx

Microsoft Online Services 開発者向けポータルサイト

特に、SharePoint Online に関しては、開発者向けのドキュメントである「SharePoint Online Standard 開発者ガイド」のダウンロードリンクも掲載されています。このドキュメントにはSharePoint Online でサポートされるWebサービスの詳細など詳細も書かれています。

以上、今回はSharePoint Onlineの機能面のカスタマイズについて解説しました。次回は、SharePoint Online サイトをどのような業務システムとして構築できるかについて説明する予定です。