Firefox web browser - Faster, more secure & customizable

もっとも直近にリリースがひかえているFirefoxはFirefox 3.6.4だ。Firefoxはこれまでマイナーリリースをバグ修正やセキュリティ対策に絞り込み、新機能の追加は実施してこなかった。しかしこのポリシーは3.6.4から変更され、安定性向上やセキュリティ強化につながるような機能であれば、積極的に取り込むことになっている。

Firefoxのリリースが遅れるのは恒例のことだが、マイナーリリースである3.6.4のリリースがこれほど遅れているのは、こうしたリリースポリシーの変更を受けて取り込む機能が増えていることに原因がある。LegNeato! » Firefox 3.6.4 is still chugging alongにおいて、リリース遅延の理由が紹介されている。紹介されている内容は次のとおり。

  • アンチウィルスベンダやファイアウォールベンダと協議し、OOPPで使われるplugin-container.exeプロセスがマルウェアとして検出されないように作業を進めている。
  • 既知のバグを修正したビルドを開始しており、最終リリースへ向けた準備が進んでいる。
  • クラッシュレポートを分析している。新しく導入を目指しているOOPP(Out-of-process-plugin)に問題がなく、さらにその効果がでていることが確認されている。

すでに当初の予定から1ヶ月半ほどリリースが延びているが、そろそろリリースがみえてきているようだ。Firefox 3.6.4はプラグインを別プロセスにする機能が注目のポイントとなる。3.6.4導入後はFlashに起因するブラウザのクラッシュ回数が減ることになるとみられる。