宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、5月27日午前3時38分(日本時間)に小惑星探査機「はやぶさ」の軌道補正マヌーバ(TCM:Trajectory Correction Maneuver)であるTCM-2が正常に終了したことを発表した。

これにより、はやぶさは地球の外縁部へと誘導され、地球との距離は約760万kmとなった。今後は、再突入予定日の6月13日に向け、オーストラリアの着陸想定地域(ウーメラ立入制限区域)への誘導を行うTCM-3が再突入9日前に、ウーメラ立入制限区域への詳細誘導を行うTCM-4が同3日前に行われる予定。

JAXAが4月21日に公表した計画に基づいた軌道誘導の概要

なお、2010年05月27日00時00分(日本時間では同日9時00分)の時点で、はやぶさは地球からの距離747万7120km、赤経8h37m43s、赤緯29.96度(かに座)に位置しており、はやぶさから地球の方向にはけんびきょう座が見える状況となっている。