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「Xsticky-Tool」 |
情報過多の時代である。情報収集はWebで買い物もWebでタスク管理もWebで。すべてをWebで賄う人も多いだろう。それなりにこれら情報を管理していかなければならない。Windows 7にもデフォルトで付箋がついているし、フリーウェアでは凝った"付箋"も存在するが、なかなか筆者には定着しないことが多い。デスクトップ付箋が最良の選択であると思うが、どういうわけか習慣として定着しないので日々、これだ!というツールを探してしまう。今回紹介するFirefoxアドオン「Xsticky-Tool」は、Firefox上で表示しているWebページ上に付箋を貼り付けるアドオン。特定のWebサイト(URL)と付箋が紐付いているので、そのURLを開くたびに貼り付けた付箋が表示される。
たとえば、Amazonを頻繁に利用するユーザーであればAmazonのサイトで「Xsticky-Tool」を"買い物リスト"を貼り付けておく、再度時を経て、Amazonを開いたときには貼り付けておいたリストが表示されるという具合である。ToDo リストのようにあるいみ能動的なメモにはそれほど向かないだろうが、Webブラウザを使用することが多くなる昨今、"メモ"を貼り付ける場所にWebサイト固有のURLを利用するという考え方は、ケースによっては有益なアドオンになるだろう。
注意:本稿では、ソフトウェアのインストールを行っていますが、ソフトウェアの利用は使用者の責任で行ってください。
インストール
それでは「Xsticky-Tool」を使ってみよう。Firefoxのアドオンサイトにアクセスして[Add to Firefox]をクリックする(図1)。インストールの許諾に同意し再起動するとFirefoxの右下にメモのアイコンが出てくる (図2)。使用方法は実に簡単で、表示しているWebサイトでこのアイコンをクリックすると付箋が表示される。ワンクリックで付箋が表示されるのが非常に便利だ。付箋やメモの類は、気軽に貼り付けられるからこそ、その有り難みが増すというもの。しっかり書かなければならないのであれば、テキストにしてしっかり保存すればよいのであるから。
スタートページに付箋を貼る
スタートページは最初に表示される。つまり、ここは「Xsticky-Tool」の総本山と位置づけることができる。スタートページに貼っておく付箋は、ブラウザを立ち上げた瞬間に表示される"付箋"になるわけだから、ブラウザを必ず使う人にとって、ここはある意味、本来的な付箋の貼り付け場所といえるかもしれない。ToDo的な活用をするならば、スタートページ以外にはない。ブラウザ起動して、付箋を眺め、今日一日の仕事をしっかり頭に焼き付ける。一日の終わりにはスタートページに戻り、ワンクリックで明日に備えたメモを貼り付ける。このような習慣は、ブラウザを毎日、開いては閉じるという習慣も身につけるためエコな習慣であると言えるかもしれない(図3/4)。
Amazonに貼る
先も述べたがAmazonで買い物を探すのは、何気ない至福のひとときである人も多いであろう。Amazonへ行ってみる。Amazonでは、おすすめなものをレコメンドしてくるが「Xsticky-Tool」ではもっと抽象的な買い物リストなどを表示させておくと良いだろう(図5)。
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図5 Amazonでよく買い物をする人は、Amazonのトップに買い物リストを貼り付けるのもよい |
CodePlexに貼る
CodePlexには、面白いオープンソースソフトが数多く存在する。暇なときにはここを"ブラリ"と巡回するのだが、ここでは通常、Project DirectoryとTag Cloudでソフトを探す。せっかく面白いソフトを探し出しても、結局デスクトップ付箋を起動してメモするのでは、手間が多少かかるし、デスクトップ付箋の表示上のエリアが狭まる一方である。ただ、「Xsticky-Tool」の現行バージョンではテキストクリックがリンクになっていないようだ。これは早急にも実装してほしい機能である(図6)。
オプション設定
「Xsticky-Tool」のオプションはアイコンを右クリック→[Prefernces]で表示させることが可能だ。[General]タブでは、デフォルトの付箋のサイズや色、透明度などが設定できる。[Import/Export]タブ、[Sharing]タブは未だ実装されていない機能ではあるが、将来のバージョンアップで対応すると書かれている。おそらく、貼り付けている付箋のイン/アウト、ユーザー同士が付箋を共有するサービスではないかと思うがこれも待ち遠しい機能である(図7/8/9/10)。