ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズは、4月1日からNTTドコモが発売するAndroid OS搭載スマートフォン「Xperia」のテレビCMを3月18日から放映する。音楽プロデューサー 小林武史氏、DJ 大沢伸一氏によるユニットBradberry Orchestraの書き下ろし楽曲「LOVE CHECK」をタイアップ曲に採用し、「新感覚エンタテインメントマシン」をアピールしていく。Xperiaは、18日からドコモショップにおける予約も開始される。

予約が始まり、4月1日の発売が決まったXperia

Bradberry Orchestra。右が小林武史氏、左が大沢伸一氏

Xperiaは、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズが全世界で展開するAndroid OS 1.6搭載端末。タッチパネル付き4.0型ワイドVGA液晶、1GHzのCPUを搭載したハイスペックモデルで、独自のユーザーインタフェースを採用。音楽・動画・写真などのマルチメディアコンテンツをシームレスに楽しめる「Mediascape」や、各種コミュニケーションを一元表示する「Timescape」といった独自アプリを搭載する。

Xperiaの本体側面

下部にはストラップホールもある

搭載されるAndroid OSは1.6。最新バージョンは2.1だが、アップデートは「前向きに検討している」(同社)そうだ

音楽ファイル再生時に、Infiniteボタンを押すと、そのアーティストの詳細情報をWebから取得するといった、インターネットとの連携機能も備えている。マルチメディアコンテンツを管理するPC用ソフト「Media Go」も用意され、Xperiaに簡単にコンテンツを転送できる。コンテンツ保存用に、microSDカードは16GBを同梱する。

Timescape

Timescapeでは、日本向けにmixiにも対応する

Mediascape

カメラは有効810万画素AF付きカメラで、顔や笑顔の検出、シーン検出機能を搭載する。顔検出では、電話帳に登録された顔と照合して、撮影画像に電話帳の名前を表示する機能も備えた。写真の顔を選択すると、その人とのメールやtwitterのメッセージを表示したり、そのままメールを送信したり、といったコミュニケーションにシームレスに移行できる。

日本語入力では予測変換・入力アシスト機能を備えた「POBox Touch 1.0」を搭載。日本語の母音を大きく表示する「ワイド」や、次に押すと予測されるキーをハイライト表示する「ハイライト」、ハイライトをさらに拡大して表示する「ダイナミック」というキーボードデザインなどの工夫で、タッチパネルによる入力を容易にしている。

定評のあるPOBoxがタッチ操作に対応

Xperiaの発売に合わせて、ドコモがアプリの検索を補助する「ドコモマーケット」を新設。さらに日本語アプリが大量に投入されることになっているほか、すでにAndroid Market上には3万を超えるアプリがリリースされ、日本のMarketでも毎日200~300が公開されているなど、アプリ市場も大きく発展している。ソニー・エリクソンでは、端末、アプリ、そして今回のプロモーション強化などによって、同社が自信作というXperiaを訴求していく考えだ。

Androidアプリの伸び

事前に開発者にXperiaを使ってもらったところ、さまざまなアプリの開発が実現したという。これらのアプリは、スマートフォン向けでは初めて、または他のスマートフォン向けよりも高機能なアプリが作られたそうだ

例えばソニーグループのモーションポートレートが開発するPhoto Speakは、撮影した写真をサーバで3Dに変換し、録音した音声を話すといったことができる。画面をタッチした方向に向いたり、話にあわせて口が動くといった動きも追加される

Bradberry Orchestraを起用したプロモーションでは、4月1日から30日まで、Xperia購入者1,000人に抽選で、CM曲LOVE CHECKを含む11曲を納めたオリジナルアルバムをダウンロード提供する。また、購入者先着1万人には、音楽配信サービス「mora touch」のミュージッククリップまたは楽曲1曲をプレゼントする。

音楽配信サービスのmora touchもスタートする

会見ではBradberry Orchestraの2人がLOVE CHECKを披露

同社の中井社長は、「Xperiaが日本のスマートフォン市場を牽引すると期待されている」と話し、ユーザーからも大きな注目を集めている点を強調する。常務取締役の高垣宏和氏は、Xperiaは同社のビジョンを具現化した製品であり、新しいユーザーエクスペリエンスを実現するものだとして、Xperiaが実現する世界に自信を見せている。

中井社長

高垣宏和常務