「ヤングガンガン」(スクウェア・エニックス刊)にて小林立氏が描く人気連載を原作とするTVアニメ『咲-Saki-』が、プレイステーション・ポータブル向け美少女対戦麻雀『咲-Saki- Portable』として、アルケミストより2010年3月25日のリリース予定となっている。今回は、本作の登場キャラクターとその"能力"を紹介しよう。

PSP『咲-Saki- Portable』は初回限定版(左)と通常版(右)の2ラインナップで登場

PSP『咲-Saki- Portable』の登場キャラクターと"能力"

PSP『咲-Saki- Portable』はTVアニメ版をゲーム化した作品となっており、登場キャラクターおよびそのキャスティングは、基本的にTVアニメ版に準じているようだ。なお、本作で注目したいのは、キャラクターに付与された"能力"で、キャラクターそれぞれの特徴を反映した設定となっている。

ただし、"能力"はすべてのキャラクターに付与されているわけではなく、特別な設定の行われていないキャラクターもいるが、すべてのキャラクターにさまざまなパラメータが存在するため、能力がないだから弱い、ということにはならない。なお、ルール選択時に能力を無効にすると、能力・パラメータの設定は無効になり、お気に入りのキャラクターで純粋な麻雀を楽しむことができる。

■清澄高校
○宮永咲 (cv. 植田佳奈) ※能力有
ちょっと内気な高校1年生の女の子。勝ちでも負けでもない±0(プラスマイナス・ゼロ)の成績で終わる麻雀を打ち続けていたが、「和(のどか)」との出会いで麻雀に対する意欲が変化し始める。普段のドジで泣き虫な姿とは裏腹に、麻雀ではここぞという場面で驚異的な打ち筋を魅せる。

■能力
・カンをすると嶺上牌から有効牌を引く

○原村和 (cv. 小清水亜美) ※能力有
高校1年生とは思えない雀力とナイス・バディをあわせもつ美少女。全国中学生麻雀大会個人戦で優勝した経歴をもち、周囲からは天才と称されている。牌効率を重視した打ち筋で、運の要素やその場の流れといった考え方を嫌う。しかし、常識では計り知れない麻雀を打つ咲と出会い、彼女を意識し始める。

■能力
・最善手アシスト機能
・能力発動時有効牌引き率アップ

宮永咲

原村和

○片岡優希 (cv. 釘宮理恵) ※能力有
語尾に「じょ。」や「だじぇ。」という不思議な口癖をもつ、元気(脳天気)で活発(ぽんこつ)な高校1年生。前半(東場)では高い勝率を上げる麻雀を打つが、後半(南場)になると失速してしまうのが玉に傷。学食に備わっているタコスを常に持ち歩いており、麻雀を打っている時も手放さない程のタコス好き。

■能力
・開始から数局の間有効牌引き率アップ

○竹井久 (cv. 伊藤静) ※能力有
麻雀部の部長にして、清澄高校の学生議会長をつとめる高校3年生。あえてセオリーを無視した打ち筋から、敵を翻弄する戦略を得意とする。そして麻雀同様、本人も飄々とした捕らえ所のない性格をもつ。麻雀の実力と部長としての行動力を併せ持った、イザというときに頼れる存在で部員たちの信頼も厚い。

■能力
・あがり牌の残り枚数が少ないと引き率アップ

○染谷まこ (cv. 白石涼子) ※能力有
広島弁が特徴的な高校2年生。麻雀では染め手(一種類の牌で構成された形)を得意とする。普段は眼鏡をかけているが大事な場面ではあえて眼鏡を外し、過去に記憶した膨大な数の対局シーンを思いだしながら闘う。実家が経営しているお店で手伝いをしているが、 最近になって「新しい事」を始めたらしい……?

■能力
・能力発動時危険牌が解る

片岡優希

竹井久

染谷まこ

咲、和、優希のメイド服バージョン

■龍門渕高校
○天江衣 (cv. 福原香織) ※能力有
出身、経歴などが謎につつまれた女の子。プロ雀士の藤田が「牌に愛された子」と称する3人の女子高生のうちの一人。一見すると子供と思われるような幼い風貌とは裏腹に、麻雀の実力では何人たりとも寄せ付けることが出来ない程の強さを持っている。

■能力
・聴牌すると海底牌に当たり牌を呼び込む
・能力発動時対局相手の不要牌引き率アップ
・相手が聴牌がわかる

○龍門渕透華 (cv. 茅原実里) ※能力有
龍門渕高校の2年生。彼女の祖父は龍門渕高校の理事長を務めている、まさに才色兼備のお嬢様。たいへん目立ちたがりで、注目されることに無上の喜びを感じている。その為、マスコミにもてはやされている「原村和」に対して、強いライバル心を燃やしている。

■能力
・一定飜数以上の立直で一発ツモ率アップ
・相手が聴牌がわかる

天江衣

龍門渕透華

○国広一 (cv. 清水愛)
両手の拘束具と頬についた星マークのファッションが特徴的な龍門渕高校の2年生。小学生の麻雀大会で起きた事件がキッカケで麻雀から距離を置いていたが、中学時代に「龍門渕透華」から半ば無理矢理にスカウトされる。現在は透華の専属メイドとして一緒の屋敷に住んでいる。

○沢村智紀 (cv. 大橋歩夕)
黙な性格で口数は少ないが、眼鏡にストレート・ロングヘアがとても良く似合う龍門渕高校の2年生。パソコンが大好きで、様々なプラットフォームの機械を操作するのが趣味。常に持ち歩いているPDAやノートパソコンで様々な情報検索をすることができる。

○井上純 (cv. 甲斐田裕子) ※能力有
オレという言葉遣いがよく似合う、長身でボーイッシュ&マニッシュな龍門渕高校の2年生。麻雀を打つ際は、たとえそれが椅子であっても、座禅を組んで打つというスタイルをもつ。また副露で場の流れをコントロールし、自分に優位な対局にする事ができる技術をもつ。

■能力
・鳴くと1巡有効牌が引ける
・鳴くと相手に1巡不要牌を引かせる

国広一

沢村智紀

井上純

■風越女子高校
○福路美穂子 (cv. 堀江由衣) ※能力有
麻雀部の主将にして、校内ランキング1位の実力を持つ高校3年生。穏やかで優しい性格から部員の信頼も篤い。掃除・洗濯・料理が得意な反面、パソコンなどの電気機器が大の苦手。涙もろい一面もあるが、部員の為ならば身を挺してでも守る、という意志の強さも持っている。

■能力
・能力発動時、相手の手牌が色で識別できる

○池田華菜 (cv. 森永理科) ※能力有
風越女子高校の2年生で、校内ランキング2位の実力をもつ。福路を心から敬愛しており、そのせいか福路にとってラストチャンスとなる今回の県大会予選に対して熱い闘志をみなぎらせる。思い込みが強い反面、まわりが見えなくなって、周囲から浮いてる存在となってしまう事がたまにある。

■能力
・能力発動時に好配牌になる

福路美穂子

池田華菜

○吉留未春 (cv. 神崎ちろ) ※能力有
眼鏡とラフなショートカットが魅力的な風越女子高校の2年生。ニックネームは「みはるん」。風越女子高校・麻雀部は部員同士が競い合い、一人一人にランキングをつけている。一見すると穏やかでおとなしく見える彼女も、風越の麻雀部では上位ランカーで実力をもった雀士である。

■能力
・振込み牌を捨てようとした際にキャンセル可能(同巡内1回)

○深堀純代 (cv. 斎賀みつき)
ふくよかな体格の2年生。風越女子高校・麻雀部では、主将の福路が雑務を率先してこなす為、下級生は福路が苦手とするパソコンを使った情報収集でサポートをすべく奮闘する。2年生で上位ランカーである彼女も自分の実力で県大会予選を勝ち抜き、福路と一緒に全国大会を目指すために闘う。

○文堂星夏 (cv. 又吉愛)
細目が特徴的な高校1年生。風越女子高校の麻雀部は、80名を要する強豪校であり、文堂は当時78位だった。しかし福路の麻雀に対するひたむきな姿を見ることによって情熱を燃やし、わずか数カ月で部内のランキング上位に登りつめ、団体戦のメンバーに選ばれるにまで成長した。

吉留未春

深堀純代

文堂星夏

■鶴賀学園
○加治木ゆみ (cv. 小林ゆう)
冷静沈着で思慮深い高校3年生。鶴賀学園・麻雀部が誇る実力派雀士。場の流れや河の流れを察知しつつ、状況に合わせた打ちスジを放つ。一見すると無表情で冷たい印象をうけるが、心に決めた人を獲得する為に、大勢の人前でその想いを叫ぶなど、情熱を内に秘めた性格である。

○東横桃子 (cv. 斎藤桃子) ※能力有
鶴賀学園・麻雀部でごく希に存在が確認される高校1年生。影の薄さ金メダル級の体質を持っており、本人も回りとのコミュニケーションを避けていたが、ふとしたキッカケで麻雀部に入ることに。麻雀の腕が確かなのはもちろん、その体質を利用した独自の打ち回しで周囲を翻弄する。

■能力
・能力発動時全ての演出をカット
・桃子の捨牌に対する行動に時間制限が付く

加治木ゆみ

東横桃子

○蒲原智美 (cv. 桑谷夏子)
同級生の加治木とは対照的に、いつも笑顔で屈託のない表情を魅せる鶴賀学園・麻雀部の高校3年生。じつは彼女が麻雀部の部長だが、実際には加治木が部を牽引している。それは、蒲原を含めた部員たちが、目標が一つにまとまっている証拠でもある。

○津山睦月 (cv. 七沢心)
寡黙で実直な性格の高校2年生。今回の大会で鶴賀学園・麻雀部は周囲から特に注目されることのない、いわゆる無名校の扱いだった。さらに津山の実力も未だ発展途上にあるのだが、信頼を寄せる加治木と部長といった仲間たちと共に全国大会を目指すため、精一杯奮闘する。

○妹尾佳織 (cv. 新谷良子) ※能力有
おどおどした姿がナゼかそそられる、気弱な高校2年生。幼なじみの蒲原が、なかば強引に入部させる。「みっつずつ…みっつずつ…」が合い言葉の超・スーパー初心者で、役もまともに分からない彼女だが、いざ対局になるとベテラン顔負けの対局を魅せることが、あるかもしれない?

■能力
・一定確立で役満手を引くことが有る

蒲原智美

津山睦月

妹尾佳織

■そのほか
○藤田靖子 (cv. 浅野真澄)
プロ雀士。実業団麻雀時代から「まくりの女王」と呼ばれている。知人である久の頼みで喫茶店「roof-top」での麻雀で咲と和を打ち負かしたこともある。県大会予選では解説者として呼ばれている。

藤田靖子

(続いては、メインストーリーの序盤を紹介)


『咲-Saki-Portable』発売記念「咲-Saki-CUP~通信対戦編~」

なお、2010年3月27日には、本作の発売を記念した「咲-Saki-CUP~通信対戦編~」がパセラリゾーツ銀座店にて開催される。こちらは5名1組の団体戦による通信対戦での麻雀大会で、現在、ゲームの公式サイトにて参加者を募集中。参加条件は以下の通りとなっている。

  • 麻雀の基本ルールを理解し、通信対戦でプレイできる5名1組で応募できる方
  • 大会当日、1チームにつき1台PSP(3000番または2000番台)と「咲-Saki-Portable」(2010年3月25日発売)のゲームソフト1枚以上とアニメ「咲-Saki-」DVD第9巻1本を持参
  • 参加費用として、1人500円(5人で2,500円)でワンドリンクを購入

なお、参加者の募集期間は、3月16日(水)の0時まで。詳細については、ゲーム公式サイトをチェックしてほしい。


ゲームタイトル 咲-Saki- Portable
対応機種 プレイステーション・ポータブル
ジャンル 美少女対戦麻雀
発売予定日 2010年3月25日
価格 9,429円 (限定版)
6,279円 (通常版)
CEROレーティング C (15才以上対象)
(C)小林 立/スクウェアエニックス・清澄高校麻雀部
(C)Alchemist