このほかCook氏は、ライバルらの動向についてもコメントしている。Electronistaは「Apple exec slams Microsoft stores, netbooks」という記事の中で、同氏がMicrosoftのリテールストア(実店舗)戦略を批判したことを紹介している。

Microsoft Retail Store

昨年Microsoftは、GAP出身でApple Retail Storeの立ち上げにも携わったApple元幹部を同社に迎え入れ、米カリフォルニア州とアリゾナ州にそれぞれ1拠点ずつ「Microsoft Retail Store」と呼べる直営店の立ち上げを行った。Microsoftのコンシューマ向け最新製品やサービスの紹介が主な目的だが、OEM戦略が主体の同社にとってパートナー企業のビジネスを奪う可能性もあり、基本的にここで実際の製品の販売は行わない、あくまで実験的なものとなっている。

Cook氏は、Apple Retail Storeを「テストでも実験でもない、製品を販売してユーザーと対話するためのもの」と表現しており、一方でMicrosoft Retail Storeについて「目的が違うにも関わらず、Genius Barなど一部セクションのデザインだけは真似ている」と酷評する。

iPadに触れたら、Netbookを買うと考えることはなくなる

また、iPad発表直前まで噂されていたAppleのNetbook市場参入だが、これを否定するようなコメントも出している。Cook氏によれば、ユーザーはNetbookの"値段だけ"に興味があり、その実際の中身にはほとんどの人が失望しているという。「(Netbookを)家に持って帰って、実際に使って、"なぜ自分はこんなものを買ったんだ?"と考えるだろう。もし一度でもiPadを見て触れた人であれば、今後もNetbookを買おうと考えることはないだろう」と間もなく登場の新製品に大きな自信をのぞかせている。