マカフィーは、同社の個人向けセキュリティ製品「マカフィー アンチウイルスプラス2010」、「マカフィー インターネットセキュリティ 2010」、「マカフィー トータルプロテクション 2010」においてマカフィー史上最速軽量、パフォーマンスを大幅に向上させるアップデートの提供を12日より順次開始することを発表した。

「マカフィー アンチウイルスプラス2010」

「マカフィー インターネットセキュリティ 2010」

「マカフィー トータルプロテクション 2010」

3年間のユーザーニーズの分析から導き出されたという「効率/性能」、「速さ/軽さ」、「簡単な操作性」という目標を基におこなわれるメジャーアップデートとなる。2009年度においてAV-Comparatives.org、AV-Test.org、Virus Bulletinなどの調査機関で高い検出率を誇る同社のウイルス検知だが、今回のアップデートではさらにクラウドベースのマルウェアプロテクションを実装する「ウェブダウンロードプロテクション」が搭載。ダウンロード後にウイルスか否かを確認するのではなく、ユーザーがダウンロードする前にクラウド側でダウンロード、危険を警告してくれる。また、URLレピュテーションも新搭載し、レピュテーション情報をもとに個々のURLやIPアドレスなどを判断。緑/黄/赤といった段階的な危険性の評価も提供する。

パフォーマンスはマカフィー史上最速と銘打つほど高速化されており、キャッシングの向上により特に2回目以降のスキャニング時間は従来バージョンである2009と比較して約8倍になる(Network Testing Labs計測 Intel Dual Core / 2GBメモリ /320GB HDD / Vista SP1の環境で135分から15分へ)ほか、定期的なスキャンや更新タスクをPCがアイドル状態になるまで延期するスマートタイマー機能なども搭載する。また、メモリの使用量、ディスク容量、プロセス数、インストール時間や起動時間なども軽減されている。

ユーザーインタフェースは、従来の横長から縦長へと変更されたシンプルなものとなる。ステータスバーでPCの状態を表示し、テクノロジーに詳しいユーザーは画面上部にあるメニューから詳細な設定が可能となるが初心者には、簡単な切り替えで機能のオン/オフ が行えるようになる。また、UIは個々のPCのスクリーンサイズに合わせて自動調整されるため、ネットブックのような小さい画面でも縦横比に合わせたサイズを確保する。

起動画面。良好状態

起動画面。危険状態

また、オンラインバックアップ機能が新たに搭載(「マカフィー インターネットセキュリティ2010」が1GB / 「マカフィー トータルプロテクション2010」が2GB)。ユーザーは暗号化されたデータのやりとりのもとデジタル写真、ビデオ、ドキュメントと重要なデータをオンラインでバックアップできる。そのほか、ホームネットワーク防御機能の新搭載、ファイアーウォールエンジン、PC最適化機能、保護者機能などの改良も図られている。

オンラインバックアップ機能

保護者機能