3D空間のデスクトップでファイルや情報を整理・管理できる「BumpTop」のMac版が20日(米国時間)にリリースされた。フル機能版のBumpTop Pro for Mac(29ドル)のほか、基本機能のみのベーシック版(無料)が用意されている。

毎日パソコンを使っていると、作業中のファイルや書きかけのメモなどでデスクトップがごちゃごちゃになってしまう。本物の机の上(デスクトップ)なら、書類を積み重ねてスペースを作れるが、パソコンのデスクトップではフォルダ分けして分類できるぐらい。しかも、フォルダに入れてしまうとファイルが目につかなくなってしまう。そこでパソコンのデスクトップでも本物の机の上と同様に、ファイルを積み重ねたり、メモを壁に貼り付けたりして整理できるようにするのがBumpTopだ。昨年春にリリースされたWindows版に続く、待望のMac版の公開となった。

BumpTop for Mac

たとえばマウスをドラッグしながら複数のファイルやフォルダを選択して[Make Pile]すると、それらが積み重ねられる。Mac用Pro版はマルチタッチ・ジェスチャーに対応しており、トラックパッドを搭載したMacでは、3本指操作でファイルを積み重ねたり崩すのをコントロールできる。また2本指の操作で積み重ねたファイルの順番変更が可能。ファイルの山から目的のファイルを簡単に見つけ出せる。画像はサムネイル表示され、2本指のピンチで拡大・縮小できる。Mac OS Xのデスクトップ機能との連係も確保されており、BumpTopを使用中でもExposeやSpaces、Quick Lookなどの利用が可能だ。

デスクトップ空間は前と左右が壁になっており、壁にはメモ、画像、ファイル/フォルダなどを貼り付けられる。左右の壁は通常正面から見えないので、プレゼントリストのような他の人に見られたくないメモを貼り付けるのに適している。

対応環境はMac OS X 10.5 (Leopard) またはMac OS X 10.6 (Snow Leopard)。無料版ではマルチタッチジェスチャーのほか、動的な検索機能Find-As-You-Typeを利用できない。また壁や机上に貼り付けられるスティッキーノートに制限がある。

3D空間となるため通常のデスクトップよりもパソコンに負荷がかかるのがBumpTopの欠点だが、Bump TechnologiesによるとMac版はWindows版よりも軽快に動作する。