日本ビクターは14日、ハイビジョンメモリームービー「Everio」(エブリオ)の新モデル「GZ-HM1」「GZ-HM570」を発表した。発売は2月上旬を予定しており、価格はオープン。市場価格はGZ-HM1が14万円前後、GZ-HM570が12万円前後と予想される。

裏面照射CMOSセンサーの採用で、感度がアップした「GZ-HM1」

GZ-HM1は、2009年8月に発売された「GZ-HM400」の後継機種。GZ-HM400との最大の違いは、受光素子を裏面照射タイプのCMOSセンサーに変更した点。採用されているセンサーは、1/2.3型のB.S.ICMOSセンサーで、画素数は1062万画素(有効画素数は、静止画撮影時には998万画素で、動画撮影時には565万画素)。家庭用ハイビジョンビデオカメラのセンサーとしては、サイズ、画素数ともに現時点での最高となっている。また、裏面照射タイプとしたことで、高感度化も実現。撮影に必要な最低照度は4ルクスにまで低減した(GZ-HM400では9ルクス)。また、GZ=HM400同様、水平解像度は1080本となっている。

レンズは、コニカミノルタHDレンズ(F値:2.8 ~4.5)を採用。35mm換算で 48.3mm~483mmの光学ズームも採用されている(動画撮影時)。

手ブレ補正は、従来の「光学手ブレ補正システム」にワイド時に大きな補正を行うアクティブモードを追加。歩きながらの撮影も可能となった。アクティブモードは5倍以下のズームの状態で使用可能だ。

記録メディアは内蔵フラッシュメモリー+SD/SDHCメモリーカード(32GBまでのSDHCにも対応)。内蔵メモリーの容量は、GZ-HM400の倍となる64GBにまで増やされた。これにより、内蔵メモリーで、最大約29時間34分のフルハイビジョン撮影が可能になった。

スタイリッシュなボディの「GZ-HM570」

GZ-HM570は、受光素子やレンズなど、GZ-HM1の基本性能を持ちながら、HM系の従来のEverioシリーズのもつスタイリッシュなボディを採用した製品。GZ-HM400に比べて、約42%の小型化を実現している(サイズ:幅55mm×高さ62mm×奥行き110mm/撮影時質量約300g)。

「GZ-HM1」の高性能をコンパクトなボディに凝縮した「GZ-HM570」。また、家庭用ビデオカメラとしては世界で初めて、Bluetoothにも対応した

また、新たにBluetoothに対応し、スマートフォンとのデータ転送や、スマートフォンによるリモートコントロールなども可能となっている。

記録メディアは、GZ-HM1と同様に、内蔵の64GBフラッシュメモリー+SD/SDHCメモリーカード。シャッタースピード優先モードや絞り優先モードなど、マニュアル撮影機能が充実しているGZ-HM1と違い、GZ-HM570では、オートでの使いやすさを重視した設計となっている。

なお 両モデルとも、600fpsでのハイスピード撮影と、長時間の撮影を圧縮して記録するタイムラプス撮影といった、特殊撮影機能が搭載されている。