今年中での登場が見込まれるMicrosoft製携帯OSの最新バージョン「Window Mobile 7」だが、この登場時期を巡り、メディアの間で情報が錯綜している。予定通りに2010年末までに同OS搭載端末が市場に投入されるという話もあれば、一部メディアでは2011年まで登場が遅れると報じており、今年2月にスペインのバルセロナで開催されるMobile World Congress (MWC)でのMicrosoftの去就に注目が集まっている。

議論となる最初の記事を報じたのは欧州系オンラインメディアのBright Side Of News (BSN)で、多くの端末・部品メーカーら代表とのインタビューから、Windows Mobile 7は2011年2月のMWCまで登場せず、市場の関心の多くはGoogleのAndroidやChrome OSなどに向いていると報じている。具体的なソースは記載されていないが、メーカーらはWindows Mobile 7よりもAndroidなどに力を入れていることがその理由だというのだ。

だが、これに真っ向から反論しているのがNeowinだ。Neowinは昨年のMWCでMicrosoftのWindows Mobile 6.5とそれに付随する新サービスのスクープ情報を最初に報じている。NeowinではBSNが出所不明の情報ソースを扱っていることを非難しつつ、端末メーカーの韓LG代表者らやMicrosoftの英国モバイル部門トップのPhil Moore氏のコメントを引用して、少なくとも2010年末までには新OSが市場投入されることになると報じている。

Microsoft自身は同件についてコメントしていないものの、先週米ネバダ州ラスベガスで開催されたCES 2010の会期中、米Microsoftエンターテイメント&デバイス部門プレジデントのRobbie Bach氏はアナリストらとの会合でWindows Mobile 7を来月のMWCで発表することを表明しており、リリース時期を含む、新OSの情報がここで明らかにされることになるだろう。