ぷよこん~握って投げて転がせる次世代インタフェース?

筑波大学の研究グループが展示していた「ぷよこん」はワイヤレスなボール型コントローラ。ボールを転がすと言えば今でも一定の人気を獲得しているトラックボールコントローラがあるが、こちらのぷよこんはボールそのものをコントローラにしてしまったもので、その名前から察することができるように「ぷよぷよ」な質感となっているのも特徴。

ぷよこん内部には14個の圧力センサーが放射状に設置されており、球の中心には加速度センサーが取り付けられている。

ぷよこんの内部構造

ぷよこんは筑波大学の研究グループの作品

ぷよぷよとした質感は押し込む入力や衝撃入力に対応していて、具体的にはユーザーの握る力の入力や、投げたときに着地したときの衝撃をとれるようになっている。衝撃が直接圧力センサーに伝わってしまっては故障に繋がるので内部にはエアバッグが内包されていて、衝撃を緩和した上での力が圧力センサーに伝わるのだという。中央の加速度センサーはボールの傾きや振動を察知する。

空間入力に対応したZ軸入力に対応した3Dマウス製品は3Dconnexion社が製品化しているが、ぷよこんは全方位への回転入力と、前述したように握り入力に対応し、さらに転がしたりバウンドさせたりするような投擲入力に対応しているのが特徴だ。

ブースでは、全方位入力に対応したビー玉を転がしてゴールへ導く「マーブルマッドネス」的なゲームを来場者にプレイさせていた。

ブース風景

ぷよこんのステータス画面。14個の圧力センサーと中心の加速度センサーの様子がモニタリングできる

実際に被験者がぷよこんを握ったところ

ビー玉を転がすゲームをぷよこんで体験

オフィシャルサイト