ティアックは11日、「ハイエンドエレガンスシリーズ」の一体型ミュージックシステム「RZ-1」を発表した。発売は12月下旬を予定しており、価格は36万7,500円。

SACDに対応する一体型のミュージックシステム「RZ-1」

ハイエンドエレガンスシリーズは、オーディオ機器としての性能の高さと、インテリアとしての美しさを追求した製品。現在、SACDプレーヤーの「SZ-1s」、アンプ兼マスタークロックジェネレーターの「AZ-1s」がリリースされている。今回発表された、RZ-1は、SACD/CDドライブメカニズム、D/Aコンバーター、アンプを1つの筐体に組み込んだモデル。外見は、SZ-1sに近いものとなっている。

同社のCD/SACDプレーヤーは、オリジナルのメカニズム「VRDS」の搭載を特徴としているが、このハイエンドエレガントシリーズでは、トレー式のVRDSではなく、スロットインタイプのメカニズムを採用している。ただし、ピックアップ部分は、上級機と同様の「VOSP」を採用。一般的なピックアップでは、読み取り時に、正確なトレースを行うために、上下左右方向にに移動すると同時に、首を振るような動きをする。それに対して、VOSPは、ヘッドの動きが制限されており、上下左右方向にしか移動しない。これによって、サーボ電流を押さえることができ、読み取り精度を向上させるというものらしい。

DACは旭化成エレクトロニクスの「AK4392」DSDとPCMの両フォーマットに対応する。デジタル入力は、同軸、光、USBの3系統を装備。USBでは92kHzまで、同軸と光では192kHzまでのサンプリング周波数に対応する。アナログ入力はRCA×2で、そのうち1系統はMMカートリッジのPhono入力にも対応可能だ。

アンプの定格出力は80W×2(1kHz、0.1%、6Ω、LPF20kHz)で、適合最小インピーダンスは4Ω。15Hz~65kHzの周波数特性を持つ(+1dB、-3dB、6Ω)。本体のサイズは400(W)×77(H)×368(D)mm。質量は9kg。