国産Webブラウザを開発するLunascapeは11日、Lunascapeのアドオン、Internet Explorerのアドオン、Firefoxのアドオンの3つのアドオンが動作するトリプルアドオンを実現する「Lunascape6 ORION 正式版」をリリースした。対応OSは、Windows 2000 / XP / Vista / 7、Windows Server2003 / Server2008。同社Webサイトからダウンロードできる。

Lunascape6 ORIONでは、LunascapeオリジナルのアドオンやInternet Explorerのアドオンに加え、6,000を超える多彩なアドオンが存在するFirefoxアドオンにも対応するトリプルアドオンブラウザとなる。同ブラウザで従来から搭載するTrident / Gecko / WebKitのトリプルレンダリングエンジンもあわせ拡張性の高いブラウザとなった。また、Lunascape 6 ORIONでは、Windows 7への対応認定「Compatible with Windows 7」を取得、Windows 7での動作にも対応した。

「Lunascape6 ORION」

UIも使いやすく改良された新スキン「ORION」を追加、小さくても見やすいアイコンを用いたスキンを用意するなどネットブックなどを含め、表示領域を少しでも広く確保するための配慮などもされている。アドオンのアイコン表示位置がブラウジングの妨げにならないように配置工夫されており、ユーザーがアドオンを入れると自動的にアドオン関連のメニューを1つのツールバーに配置、まとめて表示するなどアドオンの使い勝手も考えられている。

また、複数のページを同時に閲覧できるカスケード表示機能も進化し、同一ページを3つのレンダリングエンジンでまとめて表示することが可能になった。これにより、Web開発を行うユーザーなども各レンダリングエンジンの表示確認を効率的おこなえる。

同一ページを3つのレンダリングエンジンでまとめて表示できるカスケード表示機能

同社によると、アドオンを多数搭載した場合のブラウザ起動速度のチューニングも大幅に行っており、アドオンを16個搭載した場合の起動速度のベンチマークなども同社Webサイトには掲載されている。