「Noise.io」、「JR Hexatone」、「Star Melody」など、ユニークかつ本格的なシンセサイザーアプリを中心に数多くのiPhone/iPod touch用音楽アプリを開発しているAmidio。同社は視覚的にDJミキシングを行えるビジュアルミキシングアプリ「Touch DJ」の発売を、iTunes App Storeにて開始した。価格は2,300円。

「Touch DJ」は、ヘッドホンによるプリリスニングなし、視覚のみで本格的DJを実現するビジュアルミキシングアプリ。アプリで使用するトラックは、WiFiもしくは専用アプリ「AmidioSync」を使ってコンピュータから転送する必要がある。また、現在のところ、本体ミュージックライブラリからの楽曲インポートには非対応

Touch DJは、iPhone/iPod touch1台で、独立した2つのサウンドファイル(MP3/M4A)を、視覚的にミキシングし、スクラッチ、ループ、3バンドEQ(2基)、ローパスフィルター(2基)、ピッチ変更などDJプレイが可能。本アプリでは、同社独自のユニークなユーザーインタフェースと、ゼロレイテンシーサウンドエンジン(64bitソニックプロセッシング)により、高級DJハードウェア並のパフォーマンスを提供する。また、同アプリには、「visual mixing」と呼ばれる技術が導入されており、楽曲の波形のローベース(キック)を視覚的に認識し、ビートマッチングなどを行うという。これにより、従来オーディオアウトプットを1つしか持たないiPhone/iPod touchでは実現不可能であった、プロフェッショナルクオリティーの多彩なDJプレイが実現可能となった。さらに、ユーザーによる録音やWAV読み込みにも対応した3基のサンプラースロット、フリーズトラック機能、Twitter/Facebookとの連携、DanceMusicHub.comより提供された25曲のトラックなども備えられている。なお、同社では、複雑な演算が必須となるため、動作環境はiPhone 3GSもしくは最新のiPod touch、およびフライトモード(ライブパフォーマンス時)での利用が推奨されている。

「Touch DJ」には、通常のビジュアルモードのほかに、トラックのプリリスニングをしたいDJのために、L/Rチャンネルをマスター出力とヘッドホンに振り分けられる「スプリット」モード(別途特殊なケーブルが必須)も搭載する