米Qualcommから、同社のARMベースのSnapdragonプロセッサとLinux OSを組み合わせた小型ノートPCが間もなく登場する。これは「Smartbook」と呼ばれるカテゴリの製品だ。先週米ニューヨークで開催されたアナリスト向けミーティングでQualcomm CEOのPaul Jacobs氏が紹介したもので、2010年1月に米ネバダ州ラスベガスで開催されるCES (Consumer Electronics Show)で正式にお披露目されることになるという。米InformationWeekが13日(現地時間)付けの記事で伝えている

x86プロセッサやWindowsを搭載した小型ノートPCは「Netbook」の名称で呼ばれることが多いが、SmartbookはARMベースのプロセッサをコアに、LinuxをOSに採用している点が特徴となる。軽量/低消費電力という特徴のほか、ARMのライセンスを保有する企業は多く、プロセッサ選択の幅が大きい点がメリットとなる。代表的なものが前述のSnapdragonと、米NVIDIAのTegraなどで、それぞれのベンダーの特徴を活かして通信との親和性の高さや画像処理能力の高さに強みをもっており、2010年以降はAcerなど台湾系メーカーやODMを中心に多くのユニークな製品が市場へと投入されることになるだろう。