5pb.は、2009年4月にXbox 360向けとしてリリースされた侵蝕世界学園伝綺アドベンチャー『11eyes CrossOver』を、今度はプレイステーション・ポータブル向けとして、2010年1月28日にリリースする。

PSP『11eyes CrossOver』は2010年1月28日の発売予定

『11eyes CrossOver』は「罪と罰と贖いの少女」編と「虚ろなる鏡界」編の2つのストーリーを収録。多数のキャラクターが登場し、絡みあったストーリーが進むにつれて、その重厚なる世界観に引き込まれていきます。今回PSP版がリリースされるにあたり、これまで「11eyes」シリーズを支えてきた彩音とAsrielが、それぞれ新規主題歌と新規挿入歌を担当する点も注目しておきたい。なお、本作は「初回限定版」と「通常版」の2ラインナップとなっており、「初回限定版」のパッケージには、カスタムテーマ入りオリジナルUSBメモリが特典として封入される。

『罪と罰と贖いの少女』編

■ストーリー概要
生まれながら右目の視力がない主人公「皐月駆(さつきかける)」は、幼なじみ「水奈瀬ゆか(みなせゆか)」とともに、虹陵館(こうりょうかん)学園で平穏な学生生活を送っていた。

だがある日を境に、2人は不気味に変貌を遂げた世界へと迷い込むようになってしまう。街から人の気配が消え去り、まるで無人の廃墟を思わせる静寂に包まれる。空は鮮血を満たした泉のような赤い色に染まり、その中天には墨を落としたような漆黒の月がかかっていた。そんな世界で理由も分からぬまま6人の黒い騎士たちに命を狙われる駆とゆか。やがて2人は自分たちと同じ境遇の人間がいることを知り、ともに戦っていくこととなる。

「赤い夜」の世界に取り込まれる人間の数は敵と同じ6人。駆とゆかは仲間となった彼らに「特殊な能力」や「術」が備わっていることを知る。そして、自分たちにも秘められた力があることを自覚し、徐々にその能力を開花させていくのだった。それぞれにとって戦う意味は違っていたが、学園生活をいっしょに送り、ともに戦っていくうちに、仲間を守るための戦いへと変化していく。戦いの果てにたどり着く「赤い夜」の真実を前に、駆たちはいかなる選択をするのか……。

「赤い夜」の世界に侵蝕される街を舞台に、壮絶な戦いに巻き込まれた少年少女の運命を描く大型学園伝綺、ここに開幕。

■登場キャラクター
◎皐月駆 (cv. 小野大輔)
「罪と罰と贖いの少女」編の主人公。生まれつきの隻眼。姉の自殺以降、将来に希望を抱けずに怠惰な生活を続けている。周囲にはクールな性格のように思われているが、それはシャイな内面の表れ。姉の死のトラウマからか、女性が傷つくことを極端に恐れ、そういった光景を目にすると冷静ではいられなくなる。

◎水奈瀬ゆか (cv. 後藤麻衣)
駆の幼馴染。駆同様に孤児だったが、水奈瀬家に引き取られる。優しくおっとりとした性格のせいか、実際より幼く見られることもしばしば。幼い頃からいっしょに過ごしてきた駆に一途な想いを寄せている。だが、すべての行動が駆中心なので、彼に依存しているとも言える。

皐月駆

水奈瀬ゆか

◎草壁美鈴 (cv. 浅川悠)
陰陽道の大家『草壁流』の血筋を受け継ぐ生粋の陰陽師。異形の敵が現れる「赤い夜」で、常に仲間の前に立って戦う。術者として、剣士として、誇り高く生きることを信念としている。その信念ゆえか、生真面目で、融通の利かないところもある。

◎橘菊理 (cv. 力丸乃りこ)
駆たちのひとつ上の先輩。言葉をしゃべることが出来ず、スケッチブックで筆談する。筆談ゆえに自己主張が弱いように思われるが、感情は豊か。性格は穏やかで優しい。彼女の魂の形である守護天使「アブラクサス」を実体化し、赤い夜の戦いに挑む。その容姿が、駆の死んだ姉に瓜二つだったため、駆の心を掻き乱すことに――。

草壁美鈴

橘菊理

◎広原雪子 (cv. 壱智村小真)
駆のバイト先である喫茶店『ツィベリアダ』の新人バイト。虹陵館学園では駆やゆかの後輩にあたる明るく屈託のない性格の女の子。自身が部長を務める「考現学部」を中心に活動している。雪子は人格にある秘密を抱えており、「赤い夜」の中でその謎が明らかになる。

◎田島賢久 (cv. 森久保祥太郎)
綾女ヶ丘の街を闊歩する不良少年。特殊な事情によりタブリ続け、現在二十歳。念じることで炎を発生させるパイロキネシスの能力を駆使する。一匹狼であったが、「赤い夜」でに戦いを契機に駆たちと行動をともにし始める。一見、粗暴かつ軽薄な印象を与えるが、ひょうきんな一面を持つ。

広原雪子

田島賢久


『虚ろなる鏡界』編

■ストーリー概要
科学と魔術の融合を図る現代魔術師、天見修(あまみしゅう)。友人の照屋匡(てるやただし)から、級友の奈月香央里(なつきかおり)が ドッペルゲンガーを見たと聞かされる。折しも、巷では連続失踪事件が発生していた。ドッペルゲンガーを見ると行方不明になる――。

そんな噂を一笑に付しつつも、一抹の不安を覚え、独自に調査を開始する修。そんな矢先、百野栞(もものしおり)という少女が転校してくる。人形のように美しく、青い髪を持つその少女は、 修の仲間である紅野澪(こうのみお)が戦った、使徒と呼ばれる存在に酷似していた……。

利害が錯綜したまま、修たちと未知なるものとの戦いが始まろうとしていた――。

■登場キャラクター
◎天見修
「虚ろなる鏡界」編の主人公。天才魔術師「天見完爾(あまみ・かんじ)」の孫にして、才気溢れる現代魔術師の一人。面倒事を嫌い、日々平穏に過ごしたいと願っているが、他人からトラブルを持ち込まれてしまう性質らしく、それを放っておくこともできない性格。

◎百野栞 (cv. 荻原えみこ)
駆・修やゆかのクラスに転校してきた帰国子女。本をこよなく愛しているのか、転校早々に図書委員となる。寡黙で清楚に見えるが、歯に絹着せない毒舌を吐くこともしばしば。駆たちを意味深な瞳で見つめている。

天見修

百野栞

◎紅野澪 (cv. 加藤英美里)
クラス委員長を務める才媛だが、天才というよりは秀才の人。努力は陰で人一倍する性格。その正体は、天見完爾の弟子だった父親から知識を受け継ぐ、修と同じ若き現代魔術師。そのため莞爾の孫である修に対抗意識を見せる面が強い。

◎吾妻汐音 (cv. 中原麻衣)
性格は極度の引っ込み思案で、入学当初からに密かな恋心を抱いている。しかしその性格のためか、その想いを伝えることができずにいたが、勇気を振り絞り、ようやく告白することが出来た。「紅野澪」とは無二の親友。

紅野澪

吾妻汐音

◎黒芝かなえ (cv. 田中理恵)
図書委員であり愛書狂(ビブリオファイル)。ミステリアスな雰囲気を醸し出す黒髪の美少女で、どこか近寄りがたい雰囲気があるためか、一人物静かに本を読んでいることが多い。かつて虹陵館学園で「図書室の魔女」と呼ばれていた広原睦子に心酔し、勝手に「図書室の魔女」を自称している。

◎奈月香央里 (cv. 水橋かおり)
駆やゆかと同じクラスの女子。バカ騒ぎばかりする男子「照屋匡」を鉄拳で制裁する役目を自任している。ゆかにとってはクラスで一番頼りになる女友達。どこか抜けているゆかをヤキモキしながら見守っている。

黒芝かなえ

奈月香央里

ゲームタイトル 11eyes CrossOver
対応機種 プレイステーション・ポータブル
ジャンル 侵蝕世界学園伝綺アドベンチャー
発売予定日 2010年1月28日
価格 7,140円 (限定版)
5,040円 (通常版)
CEROレーティング 審査予定
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