ヤマハはこのほど、デジタル・サウンド・プロジェクターの新モデル「YSP-4100」を発表した。発売は、11月5日を予定しており、価格はオープン。市場価格は16万円前後と予想される。

7.1chサラウンドや、HDオーディオに対応したフルスペックYSP「YSP-4100」

YSP-4100は、2007年10月に発売されたデジタル・サウンド・プロジェクターのフラッグシップモデル「YSP-4000」の後継機種。新たに、ドルビーTrueHD、DTS-HDマスターオーディオといったHDオーディオに対応したほか、7.1chのサラウンド再生も可能となっている。YSP-4000のサウンドクオリティに、最新フォーマットへの対応をプラスしたこのモデルを、同社では「フルスペックYSP」と名付けている。

デジタル・サウンド・プロジェクターは、搭載された多数のスピーカー制御し、音をビームとしてまとめることで、本体だけでマルチチャンネル再生を可能にするシステム。使用されているスピーカーは、ビーム用が4cmコーン型×40で、ウーファーが11cmコーン型×2。センターチャンネルの音は、ダイレクトに、ほかのチャンネルの音は壁からの反射を利用することで、フロントに設置した本機だけで、7.1ch再生を実現する。

また、より低域の迫力を望む場合、サブウーファーを接続することも可能だ。サブウーファーは、サブウーファープリアウトに接続する以外に、同時発売されるオプションのワイヤレスサブウーファーキット「SWK-W10」を利用することで、無線接続することも可能となっている。SWK-W10の価格はオープンで、市場価格は1万4,000円前後と予想される。 また、iPodを無線接続するためのワイヤレストランスミッター「YIT-W10」も同時発売予定。こちらも、価格はオープンで、市場価格は1万3,000円前後と予想される。

HDMI入力は、従来の2系統から4系統に増やされ、より時代に即したものとなった(出力は1系統)。実用最大出力は、合計120W(2W×40+20W×2)。本体のサイズは、1030(W)×212(H)×90(D)mm。質量は10kgとなっている。

さらに、YSP-4100とAVラックを組み合わせたシアターラックシステム「YSP-LC4100」も同時発売される。YSP-LC4100の価格はオープンで、市場価格は20万円前後と予想される。