世界初出店のフランスの老舗の逸品 - ボワシエ「マロングラッセ」

ボワシエは1827年創業のフランスの老舗ショコラトリーで、大丸東京店は世界で初めての店舗となる。創業者であるベリセール・ボワシエ氏はマロングラッセのグラサージュ(砂糖のコーティング技法)開発した人であり、同店はマロングラッセ発祥の店として知られる。

同店のマロングラッセは酒類を一切使っていないので、栗本来の香り・味わいが楽しめるという。実のところ、その特徴は価格にもある。老舗の逸品だけあって、6個入り箱4,935円と少々値が張る。大事なお得意先など、ここぞという時に投入したい。

ボワシエ「マロングラッセ」。1粒800円強のこの商品、誰かに贈られてみたい

カステラ職人のワザが際立つ - 森幸四郎「森幸四郎のどら焼き」

森幸四郎はカステラの銀座文明堂のカステラ職人を冠した、大丸限定の新ブランドだ。森氏は手焼きカステラ道四十数年の職人で、1994年には農林水産大臣賞「食の人間国宝・フードマイスター」を受賞している。同店では、カステラとどら焼きの2品しか販売していない。それだけ、商品に自信があるのだろう。

皮には卵黄を増やして和三盆を加えており、粉が少ない分卵の風味が生きた味わいになっている。また、餡には厳選した北海道産大粒小豆を用いており、手間をかけて柔らかく煮込み、上質な仕上がりだ。どこでも買えるどら焼きだからこそ、和菓子に目がない女性に森氏のどら焼きをぜひ食べてもらいたい。

森幸四郎「森幸四郎のどら焼き」。一見、普通のどら焼きのようだが一口食べると違いがわかる

堂島ロールの姉妹ブランド - ベビーモンシュシュ「ハートのフィナンシェ」

さっきから「行列」を連呼しているが、行列しても買えないことで有名なスイーツに「堂島ロール」がある。堂島ロールはロールケーキなのだが購入予約が可能なため、当日並んでも数分で売切れてしまうこともあり、幻のスイーツと言われていた。今は店舗数が増えたりして、以前ほどは競争も激しくなくなったようだが。

そんな堂島ロールを販売する「パティシェリーモンシュシュ」の姉妹ブランドが「ベビーモンシュシュ」である。今年6月に大丸東京店限定で全国初デビューを飾った。筆者も同店を訪れたことがあるが、堂島ロールの人気にあやかるべく、行列ができていた。

同店では、生ケーキやロールケーキなども販売しているが、ここでは日持ちもする焼き菓子を紹介しよう。同店のフィナンシェはハートの形をしていて可愛らしく、若い女性には間違いなく受けそうだ。味はバター、ラズベリー、抹茶、チョコレートの4種類。バターは焦がしバターの風味が濃厚な生地にアプリコットが利いていて美味だ。

ベビーモンシュシュ「ハートのフィナンシェ」。形は可愛らしいが味わいは本格的だ