NTTドコモとゼンリンデータコムは24日、業務・資本提携を強化することについて合意したと発表した。

両社は2007年6月に業務・資本提携、携帯電話向けの地図情報アプリケーションの提供や、携帯電話で取得する位置情報と連動したサービスなどの成果を出してきた。今回、ゼンリンデータコムは、同社の親会社であるゼンリンとNTTドコモを引受先として、募集株式の発行(第三者割当増資)を実施する(払込期日は2009年9月10日)。引受後にNTTドコモが保有するゼンリンデータコムの株式数は4,738株となり、ゼンリンデータコムの発行済株式総数の20.6%を保有することになる。

両社は、「協業をさらに確固たるものとし、携帯電話を利用した位置情報サービスにおける各種取組みをスピーディーに実現する」としている。

具体的には、ゼンリンデータコム、NTTドコモの両社が持つ技術・サービスを融合し、地図上の観光情報/地域スポット情報の充実や、地下街地図の整備などによる地図データコンテンツの充実を図る。さらに、3D技術などの応用によるナビゲーションの高度化などにより、位置情報に基づく行動支援サービスの提供も検討していく。