オリンパスイメージングは19日、96kHz/24bitに対応するリニアPCMレコーダー「LS-11」を発表した。発売は9月11日を予定しており、価格はオープン。市場価格は5万円前後と予想される。従来モデル「LS-10」より、性能アップを図ったほか、音質・使いやすさを向上したという。

リニアPCMレコーダー「LS-11」。USB Audio Classに対応し、USBマイクとしても使用できる

LS-11は、2008年2月に発売されたLS-10の後継機。新モデルでは、従来モデル同様に高音質の内蔵ステレオマイクと、マイクアンプ部に低ノイズ、低歪率のアンプ回路を搭載しているが、低音域の周波数特性を改善。内蔵マイクで60Hz~20kHzの周波数特性を実現している。

また、内蔵ステレオマイクの筐体はアルミの削り出しとし、ノイズを低減。マイク筐体の大きさや開口部の形状にもこだわり、本体上部左右に設けたマイクユニットを90度外側に向けて配置することで高音質録音を可能にした。

録音方式は、リニアPCM、WMA、MP3に対応。内蔵メモリーは、LS-10の2GBから8GBに大幅にアップさせ、リニアPCM(44.1kHz/16bit)で最大約12時間45分の長時間録音が可能となった。また、SD/SDHCカードスロットを搭載し、SD/SDHCカードとの併用でより長時間の録音もできるほか、内蔵メモリーとSD/SDHCカード間のデータ移動・コピーにも対応する。

さらに低消費電力設計により、従来機種より約40%アップの約22.5時間(ニッケル水素充電池使用・16bit/44.1kHz)の録音が可能となったのも特長のひとつ。このほか、音声に同期して自動的に録音を行う「音声同期録音機能」、頭出しに便利な「インデックスマーク機能」、サラウンド方式「EUPHONY MOBILE(ユーフォニーモバイル)」による高音質再生、指向特性制御技術「DVM」など多彩な機能・性能を搭載する。

本体サイズは48(W)×131.5(H)×22.4(D)mmで、重さは165g(電池含む)。電源は単3形アルカリ電池×2、またはニッケル水素充電池×2で、外部電源はACアダプター。無制限のマルチトラック編集やサウンドエフェクト機能などを備えた新アプリケーションソフト「Olympus Sonority Plus for Editors : MUSIC」などを同梱する。