米MIPS Technologiesは8月3日(現地時間)、MIPSプラットフォーム向けにポーティングされたAndroidのソースコードを間もなく公開する予定だと発表した。同社は2ヶ月前にAndroidのMIPSポーティングを発表しており、今後MIPSプロセッサを利用した携帯デバイスやSTBなどの家電機器など、組み込み市場を中心にAndroidプラットフォームの利用がさらに広がる可能性がある。
MIPSによれば、Early Access Programを通じてすでに一部パートナー企業にソースコードを公開しており、特定ハードウェアのサポートやコード最適化の面で協力を仰いでいるという。ソースコードの公開とともに、これら協力パートナーの名称も間もなく公開されることになる。Android-MIPSの製品ターゲットとしてはセットトップボックス(STB)、デジタルTV、MID(Mobile Internet Device)、家庭向けメディアプレイヤー、VoIPデバイスなどを想定しており、OESF(Open Embedded Software Foundation)などのパートナー各社と協力して同プラットフォームの標準化を進めていくという。こうしたソリューションの数々は数カ月内にもデモストレーションが行われる見込みだ。
GoogleではAndroidにおいて標準でARMをサポートしており、現在のAndroidソリューションは主にARMをベースとしたプラットフォーム上で開発が進んでいる。だが今後このような形でそれ以外のプラットフォームがAndroidのサポートで協力していくことで、よりいっそう活用範囲が広がっていくことになるだろう。