ドラマパートは「美希、伊織、ドーン!」

――ドラマパートで実際に共演した感想はいかがですか?

長谷川「ドラマパートはすごく楽しかったです。同じ14歳で、しかも美希は、伊織ちゃんのことだけを愛称で『デコちゃん』って呼んでいて、とにかく美希は伊織のことが大好きなんだよって、もっとぶーぶー怒っていいし、笑っていいし、表情豊かにっていう演出をいただいたときに、ああそうだなって改めて思いましたね。美希の、のほほんとした世間知らずなところを的確にするどく突っ込んでくれるのがすごく楽しく、一緒に『ニヒヒ』っていえたのもうれしかったです(笑)。釘宮さんは、もう尊敬している人なので、今回ご一緒できて本当にうれしかったです。収録のときにアメがいっぱい入ったボックスみたいなのがスタジオにあって、いろいろなアメが入っていたんですけど、そこから釘宮さんが『長谷川、これあげる』っていって、ハイチュウをくれたんですよ。でも、開けたら何かすごい色で(笑)、周りが灰色で、中がオレンジっていう、何味? よりによって釘宮さん、これチョイス? って思ったんですけど、食べてみたら、『あ、意外に美味しいです』とかいって。何かそのハイチュウがやたらに記憶に残っていますが、美味しかったです(笑)」
釘宮「普段『アイドルマスター』の収録って歌でもゲームでも一人で録ることが多いので、一緒に録れるっていうのだけでも、本当にうれしかったですし、二人のドラマだったので、盛り上がって収録できたと思います。できあがりを聴いたのですが、もうこのアルバムを通して、常に二人のどちらかの声が聴こえているのですごいですよ。美希、伊織、ドーン! みたいな感じで(笑)。全員いたらぐちゃってなっちゃうけど、二人だとドーンってくるよね?」
長谷川「ドーンってきますね」
釘宮「そんな感じで、こういう雰囲気が好きな人にはお勧めできますね。あ、あと可愛かったです(笑)」
長谷川「本当に? 本当のこといってくださいよ。何か付け足した感が……」
釘宮「そんなことないよ。『アイドルマスター』の人たちみんな本当にいい子ばっかりで、いつも優しくしてくれて、ありがとうございます」
長谷川「美希と伊織はもともと可愛らしい感じなんですけど、セリフが劇中劇みたいになっていて……」
釘宮「今回のドラマはちょっとがっつき気味だったね(笑)。何か、いかにトリコにするかみたいな」
長谷川「しかもそこにこだわりがあったようで、けっこうリテイクがかかりましたよね。もっとです、みたいな(笑)」
釘宮「内容的にも、等身大というか同世代くらいの女の子が考えていそうなことなのかな? とにかく魅力を高めよう的な内容だったし、あと、伊織が美希と同じ14歳というのは軽くショックでしたね」
長谷川「えー、なんでですか?」
釘宮「美希は『何々なのー』とかいってるので、ちっちゃい子だと思ってたの、私」
長谷川「年下だと思っていたんですか?」
釘宮「ずっと年下だと思っていたので、同い年というのも驚いたし、このジャケットみたいに並べてみると、明らかに伊織のほうが子どもだよね、絵が。何か肉感的な感じも、美希はすごい等身大って感じがするんですけど、伊織はチビッ子って感じが……。でも、それが面白い組み合わせだなって思いました」

――ジャケットのドレスはいかがですか?

釘宮「可愛い」
長谷川「可愛い。そのとおりでございます(笑)」
釘宮「これは劇中で着ていたウェディングドレスって設定ですか?」
長谷川「ということは背中がガッツリあいていて……」
釘宮「背中が気になるよね」
長谷川「そして超ミニなはずなんですよね」

――美希の横にいるこのハチはなんでしょう?

長谷川「これはハニーです」
釘宮「あーーー」
長谷川「ここで斬新なリアクションが来ました(笑)。今気付きました?」
釘宮「今だよ。伊織のウサギはいつもいるし、セットだから、この美希のハチにも何か意味があるんだろうなって思っていたけど……。でもハニーって、プロデューサーのことでしょ?」
長谷川「そうですよ」
釘宮「じゃあ、これはプロデューサーなんだ」
長谷川「そうです、そうです」
釘宮「あ、付き従えているみたいな? すごい、やっぱり肉食系だ(笑)」
長谷川「この位置で羽ばたかれたら、耳がこわいですね(笑)。これちょっとケンカして、引っ張り合っているところをパシャって撮られたっていう設定なんですよ。それで美希は伊織ちゃんの手袋を持っていて……」
釘宮「あ、手袋を持ってるんだ。あ、なるほどね。そっか、とっさの判断でいい顔は作ってみたけどみたいな感じ?」
長谷川「そうなんですよ」
釘宮「なるほどね」
長谷川「さすがはアイドルです」
釘宮「さすがだね」
長谷川「ウサギさんが服を着ているのも何か不思議な感じですね」
釘宮「おそろいなんだよ、ウエディングドレスと。ハチも着てる? あ、着てないね」
長谷川「すいません、ちょっとハチはおしゃれ心が足りなくて。でも可愛い」
釘宮「可愛いね」

(次ページへ続く)