米Advanced Micro Devices (AMD)は8月3日(現地時間)、グラフィック統合型チップセットの最新版「AMD 785G Chipset」を発表した。前モデルにあたる780Gと比較してグラフィックコアがATI Radeon HD 4200ベースにグレードアップされており、DirectX 10.1に対応した。Windows 7対応をうたっており、すでにマザーボードメーカー9社が対応製品のリリースを表明している。

785Gはおよそ1年半前にリリースされた780Gの後継にあたり、前モデルがRadeon HD 3200をベースとしていたのに対し、最新のHD 4200ベースになっている。それにともない統合コアがRV610からRV620に変更されており、HD 4200シリーズでサポートされたハードウェアデコーダーのUVD2を搭載しており、デュアルHDストリームでの処理が可能になっている。これによりPicture-in-PictureやBD Liveといった動画再生中に別の動画を重ね合わせるといった処理が、すべてハードウェアデコーダで処理できるようになる。またAccelerated Video Transcodingに対応しており、この機能を使うことでGPUのハードウェア支援でより高速にエンコード処理が可能になる。

インタフェースはDisplayPortのほかHDMIをサポート、HDMI 1.3に対応する。その他インタフェースとしてはHyperTransport 3.0をサポート、PCI Express 2.0に対応する。サウスブリッジにはSB7x0を採用し、RAIDサポートによる高速ディスクアクセス処理が可能となっている。またATI PowerPlayやPowerNow 3.0をサポートし、省電力運用可能な点もセールスポイントとなっている。