Android 2.0の姿が少しずつ見えてきた。米Googleは7月26日(現地時間)にAndroid OS最新版の開発者向けプレビューの提供を開始したが、ここで紹介されている機能の多くが時期主力バージョンのAndroid 2.0(開発コード名: Donut)に含まれるとみられている。同プレビューを入手した複数のメディアが、その機能群を紹介している。

そのうちの1つが、Engadgetが他誌に先駆けてレポートしたCDMAサポートだ。Donutのプレビュー版にはCDMAに関する項目が出現しており、米国ではVerizon WirelessやSprint-Nextel、日本ではKDDI auなどのキャリアでの動作が保証されたことになる。また、ホームスクリーン・ウィジェットにWi-FiやBluetooth、GPSなど5つの機能をすぐにオン/オフできるスイッチが用意され、利便性が向上している。このほかNational Business Reviewによれば、Google Desktop Searchライクな"Android Search"、"Text-to-speech"、自動バックアップ機能などもサポートされるようだ。

だが一方で、懸案事項の1つだったマルチタッチのサポートは今回も見送られたようだ。これらメディアではDonutでのマルチタッチサポートについて言及していたが、Brighthand.comがGoogleエンジニアからの指摘として載せた追伸によれば、Donutではマルチタッチサポートは行われていないという。また"Android 2.0"と"Donut"は異なるものであり、その関係は「Android 1.5 ≠ Cupcake」と同じで、Cupcakeの機能をAndroid 1.5が包含するものだと考えてほしいという。マルチタッチ自体はサポートされないものの、ユーザーがスクリーン上で特定の動きを入力すると機能コントロールが可能になるフィンガージェスチャーがサポートされるという。