米Metaとスポーツアイウェアブランドの米Oakleyは6月20日、共同開発したスマートグラス「Oakley Meta HSTN」を発表した。Metaが推進するAIグラス戦略の一環であり、Ray-Banとのコラボレーションモデルに続く第2弾製品となる。アスリートやスポーツ愛好者を主なターゲットに据えた仕様で、AIを活用したウエアラブル体験とOakleyらしいデザイン性を融合させている。
Meta Ray-Banグラスと同様に、Oakleyモデルは前面に1200万画素カメラを、フレームにオープンイヤースピーカーとマイクを備えている。最大3K解像度のビデオをキャプチャでき、スマートフォンとペアリングして、音楽やポッドキャストを楽しんだり、通話、Meta AIとのチャットなどが可能である。たとえばゴルフ中に「風の強さは?」と尋ねれば、その場で風速情報を取得できる。内蔵カメラとマイクを活用し、Meta AIはユーザーが見ているものに関する質問に答えたり、リアルタイムの翻訳などマルチモーダルなAI機能も提供する。
MetaはOakleyとのコラボレーション製品を「パフォーマンスAIグラス」と位置づけ、特に屋外のアクティビティやスポーツに適した設計としている。Oakleyの定番モデル「HSTN」をベースにしており、IPX4相当の防滴性能を備える。一部にはOakley独自の「Prizmレンズ」を採用。視認性を高め、天候や光の状況にかかわらずパフォーマンスを引き出す設計となっている。
バッテリー動作時間も向上しており、通常使用で最大8時間、スタンドバイ状態では19時間の動作が可能。約20分の充電で最大50%まで回復できる急速充電に対応し、最大48時間分の充電が可能な専用ケースも付属する。
「Oakley Meta HSTN」は、ゴールドのアクセントと24K Prizm Polarレンズを備えた限定版モデルの予約受付を7月11日に開始する。価格は499ドル。続いて、夏後半に399ドルから始まる通常コレクションの展開を開始する。
販売地域は、米国、カナダ、英国、フランス、ドイツ、オーストラリアなど15カ国を予定しており、さらにメキシコ、インド、アラブ首長国連邦などに拡大する予定である。なお、日本での展開については現時点で発表されていない。