ソニーのVAIO type Tシリーズといえば、小さなボディにデュアルコアCPUやSSDなど、ヘビーユーザーも満足させる高い性能を搭載してきたのが最大の魅力だ。その、type Tがモバイルノートとしては初となる地デジチューナーを2基も搭載可能な新モデルを投入した。ワンセグではなく、フルセグのチューナーだ。

試用機の主な仕様  [CPU] Intel Core 2 Duo SU9600(1.60GHz)  [メモリ] 8GB  [ストレージ] SSD512GB+HDD500GB  [ディスプレイ] 11.1型ワイド(1,366×768ドット)  [サイズ] 約W279×D199.8×H23.5~30.7mm  [OS] Windows Vista Home Premium。  [直販価格] 約329,800円

ワンセグとダブル地デジチューナーを搭載

ソニーのモバイルノートである「VAIO type T」シリーズ。毎回小さなボディに最新性能を詰め込みユーザーを驚かせてきたが、夏モデルの店頭販売向けには新機種が登場しなかった。春モデルの「VGN-TT71JB」と「VGN-TT51JB」が継続販売となっているのだ。モバイルノート好きはガッカリするところだが、同社の直販モデルには大きな変化があった。

それが、ここで紹介するVAIOオーナーメードモデルのVAIO type Tだ。スペックをカスタマイズしての注文が可能なため、CPUやストレージなど予算や目的によって変更できるが、注目はフルセグの地上デジタルチューナーを選べること。しかも、これはダブルチューナーとなっており、2番組同時録画が可能だ。さらに、ワンセグチューナーも内蔵できるので、外出先ではワンセグ、アンテナ線のある自宅ではフルセグと使い分けられる。

とはいえ、注文時に地デジチューナーを搭載するためには制約がいろいろある。まず、光学ドライブ部分にB-CASカードスロットを内蔵するため、ブルーレイ/DVDドライブとの同時選択はできない。このほか、CPUがCeleron 723、メモリが2GB、ストレージに2.5型のHDDを含んでいたい場合にも搭載は不可だ。

なお、type Tにはホワイトやレッドなど多くのカラーバリエーションがあったが、夏モデルからは男性からの要望が多かったという青系の新色「コスミックブルー」が加わっている。深みのある青で、なかなか所有欲をそそる仕上がりだ。さて、ここからは地デジチューナーについて詳しくチェックしていこう、

新色のコスミックブルー。深みのある青が魅力的だ