8日から12日(展示会は10~12日)まで、千葉県の幕張メッセでネットワーク・コンピューティングイベント「Interop Tokyo 2009」が開催されている。同イベントの展示会場ではモバイルデバイスやモバイル機器に対応したアプリケーションの紹介をしている企業もあった。

IIJブース、データ通信カードやルータなどさまざまなデバイスを展示

情報セキュリティのカンファレンス&EXPO「RSA CONFERENCE JAPAN」のエリアに出展していたIIJ

IIJ(Internet Initiative Japan)は、端末自体にセキュリティ機能を搭載したデータ通信カードや、既存のデータ通信端末に対応したルータ、非接触ICを利用した情報端末「POCKETTA(ポケッタ)」などの展示・デモンストレーションを行っている。

データ通信カード自体にCPUやGPS、バッテリーを搭載した「OmniAccess 3500 Laptop Guardian」。このデータ通信カードを経由して遠隔操作でPCのロックやデータ消去を行うことができる。SIMカード、microSDカードスロットも搭載する

同社の法人向けソリューション「IIJモバイル」とOmniAccess 3500 Laptop Guardianを組み合わせ、PCの盗難・紛失対策として提供するサービスで、端末と管理者側ゲートウェイをセットにして7月からレンタルを開始する予定。万一端末自体を紛失した場合などは管理側で期限付きワンタイムパスワードを発行し、PCのセキュリティ解除が行えるという。

EMOBILEのMVNOとしてIIJが提供するサービスに対応した、EMOBILEブランドのデータ通信端末

NTTドコモのMVNOに対応したデータ通信端末。IIJブランドの「110FU」と「110FE」、ドコモブランドの「N2502」

個人向けのルータ機能搭載アクセスポイント。CFカードやUSBのデータ通信端末を接続して利用する。取り外しが可能な内蔵バッテリーは1800mAH

NTTドコモ、EMOBILEのMVNOとして展開している同社のデータ通信サービスに対応した端末が展示されていた。また、独自ブランドの端末は顧客の要望を反映して製品化したのだという。

会員情報を取得しポイント付与や情報配信のほか画像や動画の再生が可能な情報端末「POCKETTA」

ポイントカードなどを発行することなくユーザーが持っているICカードをかざすことでポイントカードや会員証になるという

端末背面には有線LANポート、USBポートや電源などが並ぶ

POKETTAはおサイフケータイ以外にも交通系ICカード、電子マネーICカード、IC付き免許証、タバコ成人認証カードも利用可能。

同社が展開するネットワークサービス・マネージメントソリューションに対応したミドルレンジサービスアダプタ「SEIL/X1」

有線LANのほかUSBタイプのデータ通信端末にも対応しており、有線でのネットワーク環境を構築できない店舗などでも利用できる。すでに大手小売店舗での導入事例もあるという

フリービットブース、ケータイをサーバ化するアプリケーションの紹介

フリービットのブースでは、iPhoneやWindows Mobile搭載スマートフォンなどをサーバ・ストレージ化する「ServersMan(サーバーズマン)」のデモンストレーションが行われていた。

ベンチャーパビリオン内に出展していたフリービットブース

ServersManの利用者が考案したというフォトフレームも展示されていた

通常、ファイルをケータイに転送する場合、Webサーバやメールサーバを介して"ダウンロード"するが、ServersManを利用することにより直接ケータイ端末へファイル転送できる。また、ケータイで撮影した画像や動画をすぐにWeb上に公開することも可能。

「ServersMan」をWindows Mobile上で起動した画面

クライアントとなるPCからWebを経由してファイルを直接、端末(サーバ)側に転送ができる

画像ではiPhoneがクライアント側としてサーバ側であるWS011SHのデータを参照している。この場合、PC同様にiPhoneのデータを直接WS011SHへ転送することが可能

7月下旬発売予定となっている「ServersMan Scooop by EXEMODE」も参考出展されていた

(2106bpm/K-MAX)