カシオ計算機は9日、電子辞書「エクスワード」シリーズの新製品「XD-GF6500」「XD-SF6300」を発表した。発売は、6月19日を予定しており、価格はオープン。市場価格は、XD-GF6500が3万3,000円前後、XD-SF6300が2万8,000円前後と予想される。

XD-GF6500/SF6300は、総合モデルと呼ばれる、特定の分野に特化せずに幅広い分野で活用できる電子辞書。XD-GF6500は、収録コンテンツ数が120となっており、国内市場向けの電子辞書としては最多となっている(XD-SF6300は110コンテンツ)。

業界最多の120コンテンツを収録する電子辞書「XD-GF6500」

収録されているコンテンツは、大きく「生活・実用」「英会話・トラベル」「学習」「実務・情報」「国語系」「英語系」と6種類に分類されている。英会話・トラベル/学習/実務・情報/国語系のコンテンツは2機種とも共通。英会話・トラベルには「キクタン」「はじめての英会話」「世界の料理・メニュー辞典」など33コンテンツ、学習には英検やTOEIC、漢検などに対応した18コンテンツ、実務・情報には「日経エレクトロニクス最新略語小辞典」「環境経営事典2008」「経済・ビジネス用語辞典」など13コンテンツ、国語系は「広辞苑 第6版」や「明鏡国語辞典」「NHK 日本語発音アクセント辞典」など9コンテンツが収録される。また、両モデルとも、青空文庫より、日本文学100作品が収録されている。なお、英単語のネイティブ発音約10万語や、XD-GF6500では3種類のコンテンツに対応した約7万語の日本語ネイティブ発音も収録される。

生活・実用系のコンテンツと英語系のコンテンツは、XD-GF6500とXD-SF6300とで収録内容が異なる。生活・実用系のコンテンツは、XD-SF6300では「ブリタニカ国際大百科事典」「マイペディア」といった百科事典系、さらに「裁判員のための法廷用語ハンドブック」といった法律系、「ホーム・メディカ 家庭医学館」といった医学系など、33コンテンツが収録されるが、XD-GF6500ではこれに「日本歴史大事典」と、「常用漢字の難読辞典」「言葉の作法辞典」といった国語系のコンテンツが加えられており、全41コンテンツとなっている。英語系のコンテンツは、XD-SF6300には「オックスフォード現代英英辞典」「ジーニアス英和辞典」など5コンテンツが収録されているが、XD-GF6500では、「オックスフォード英英活用辞典」が加えられ、6コンテンツとなっている。

搭載されているディスプレイは、XD-GF6500は5.4型、XD-SF6300は5型。液晶パネルはタッチパネルとして操作が可能で、キーボードの手前にも専用のタッチパネルが搭載される。 また、傾きを検知するアクションセンサーが搭載されており、一部のコンテンツでは、本体を90°回転させると、液晶の表示が縦書きになるほか、本体を傾けることでページや項目を送ることも可能だ。 電源は単4形のアルカリ電池、またはeneloopを2本となっており、アルカリ電池を使用した場合、約130時間の連続使用が可能だ。

本体のサイズは、XD-GF6500が154(W)×110(H)×15.5(D/最薄部)mm、XD-SF6300が146(W)×102(H)×15.5mm(D/最薄部)。質量は、XD-GF6500が約320g、XD-SF6300が約280g(ともに電池込み)となっている。