パナソニックは2日、プラズマ/液晶テレビ「VIERA(ビエラ)」より新たに「R」シリーズ7製品を発表した。ラインナップ、価格などは表のとおり。なお、プラズマ3製品と液晶の37V型はフルハイビジョンモデルで、液晶の32V/20V/17V型は1,366×768画素のハイビジョンパネルを搭載する。

録画機能を装備した新VIERA「R」シリーズ。50V型~17V型まで幅広いラインナップを展開する

Rシリーズは、内蔵HDDによる録画機能の搭載を最大の特徴とする。同社では、2008年モデル「PZR900」シリーズという、HDDを内蔵したモデルが存在する。PZR900はハイエンドモデルだったが、今回発表されたRシリーズは、比較的低価格なエントリークラス。プラズマの3モデルには500GBのHDDが、液晶の4モデルには250GBのHDDが内蔵される。録画が可能なのは、デジタル放送のみで、アナログ放送や外部入力からの録画には対応していない。またデジタルダブルチューナーを搭載しているが、視聴用と録画用となっており、デジタル放送の2画面表示やW録画には対応していない。ただし、簡易2画面表示には対応しており、内部チューナーからの映像と、HDMI/ビデオ入力からの映像を同時に表示させることは可能だ。

録画モードは「標準」「長時間」の2種類を搭載する。長時間モードでは、12Mbpsでの録画となり、500GBのHDDを内蔵する50V~42V型のモデルでは約91時間、250GBのHDDを内蔵する37V~17V型のモデルでは約44時間の録画が可能だ。なお、Rシリーズで録画した番組は、将来発売されるレコーダー「DIGA」に転送可能になる予定だ(現在発売されているDIGAでは不可能)。

録画機能の搭載により、操作性の面でも改良が加えられている。VIERAの2009年モデルでは、「らくらくリモコン」と呼ばれる機能が搭載されている。これは、一種のショートカットのようなもので、リモコンの「らくらくアイコン」ボタンを押すことで、よく使用する機能をテレビ画面上に呼び出すことができる。Rシリーズのらくらくアイコンは、「ジャンル検索」、「注目番組」、「お好み録画一覧」、「予約一覧」、「ワンセグ持ち出し」の5種類。他のシリーズでは、「DIGA録画一覧」などのアイコンが搭載されているが、本体側で録画が可能なRシリーズでは、DIGAの操作を行う部分が、本体の録画機能を操作する部分に変更されている。

「注目番組」のアイコンは、1月よりGガイドが提供しているサービス「注目番組」のためのもの。1か月先までの注目番組の内容を、写真付きで紹介するというもので、もちろんここから予約録画も可能だ。また、新「インテリジェントテレビ番組ガイド」では、フルハイビジョンモデルでは3・5・7・9・11・15・19ch分を一括表示できる(ハイビジョンモデルでは3・5・7・9ch分)。

ワンセグ録画機能にも対応。通常の放送とワンセグ放送とを同時録画することが可能となっており、録画したワンセグの番組はSDメモリーカードに書き出し、そのまま携帯電話などで再生可能だ。

プラズマモデルでは、Z/V/Gシリーズと同様に、コントラスト比40,000:1の「ネオ・プラズマパネル」を搭載。ネオ・プラズマパネルは、PZ800シリーズなどに採用されていたプラズマパネル(コントラスト比30,000:1)に、各電極の幅を広げて放電領域を拡大、放電ガスや蛍光体の変更、といった改良を加えたもの。液晶モデルでは、すべての製品にIPSアルファテクノロジ製のIPS液晶パネルを採用。37V/32V型にはWスピードとWコントラストAI、20V/17V型にはコントラストAIが採用される。

サウンド面では、デジタル放送などの5.1ch音声をテレビに内蔵されている2chのスピーカーだけでサラウンド再生させるバーチャルサラウンド機能も搭載。バーチャルサラウンドの方式は、同社独自の「アドバンストサラウンドシステム」。Gシリーズなどにも搭載されているものだ。

リンク機能も充実。DIGAやシアターラックシステムなどだけでなく、センサーカメラや、どこでもドアホンなどとも連携可能だ。また、ビエラにリンクを利用した節電機能「こまめにオフ」「ECOスタンバイ」も搭載される。

方式 型名 サイズ 発売日 価格 推定小売価格
プラズマ TH-P50R1 50V型 7月1日 オープン 39万円前後
TH-P46R1 46V型 33万円前後
TH-P42R1 42V型 28万円前後
液晶 TH-L37R1 37V型 23万円前後
TH-L32R1 32V型 17万円前後
TH-L20R1 20V型 9月15日 13万円前後
TH-L17R1 17V型 12万円前後