シャープは1日、プラズマクラスターイオン発生機「IG-B200」「IG-B20」を発表した。発売はIG-B200が25日、IG-B20が15日を予定しており、価格はオープン。市場価格はIG-B200が4万5,000円前後、IG-B20が1万5,000円前後と予想される。

より広い部屋にも対応できるプラズマクラスターイオン発生機「IG-B200」

プラズマクラスターイオン発生機は、高濃度のプラズマクラスターイオン(複数の水分子に囲まれたH+とO2-)を室内に放出して、臭いやウイルス・アレル物質などを分解するという製品。空気中だけでなく、カーテンやソファ、衣類などに染み込んだニオイも分解することが可能だ。同社のエアコンや空気清浄器にも、同様のプラズマクラスター発生デバイスが搭載されているが、プラズマクラスターイオン発生機はプラズマクラスターイオンを発生させるだけで、フィルターによるハウスダストの除去といった機能は搭載されていない。

同社では、2008年10月に、プラズマクラスターイオン発生機の第1号モデル「IG-A100」を発売している。IG-A100は、約6畳程度の広さの部屋をターゲットとしたモデル。今回発表された2モデルは、IG-B200が約12畳の広さをカバーするモデルで、おもにリビングなどでの使用が想定されている。一方のIG-B20は、約1畳程度の広さをカバーするモデルで、キッチンやウォークインクローゼットなどでの使用が想定されている。なお、IG-B20はブルー/ホワイト/ブラック/レッド/オレンジ/イエロー/グリーン/ピンクの8色が用意されているほか、本体色に併せたギフトパッケージも採用されている。

1畳ほどのスペースに対応するポータブルタイプのプラズマクラスターイオン発生機「IG-B20」。電源はACアダプターとなる

新モデルでは、ターゲットとしている広さが変わっただけでなく、IG-A100の発売より、1年半が経過していることもあり、省エネ性能などが向上。年間の電気代は、IG-A100では約1,250円だったのだが、それよりも広いエリアをカバーするIG-B200で約830円、IG-B20では約250円となっている(風量「弱」運転時)。これは、イオンを放出するためのファンや風路の改良などによるものとのことだ。なお、搭載されているプラズマクラスター発生デバイスは、IG-A100と同じ「高濃度プラズマクラスター25000」。

また、IG-B200では、イオン放出口を2つ配置。1つは、部屋の中央に向けてイオンを放出するもので、前方に向けられている。もう1つは、後ろ斜め20°に向けられており、部屋の壁や天井に添って気流が流れるようになっている。これは、同社のエアコンなどでも採用されている気流制御技術によるものだ。

型名 IG-B200 IG-B20
消費電力 強モード:11W/中モード:7W/弱モード4.3W 強モード:2W/弱モード:1.3W
運転音 強モード:42dB/中モード:36dB/弱モード:28dB 強モード:35dB/弱モード:29dB
サイズ(幅×高さ×奥行き) 392mm×500mm×182mm 86mm×146mm×86mm(ACアダプター除く)
質量 約5.8kg 約0.37kg(ACアダプター除く)