パナソニックは20日、デジタルハイビジョンムービー「HDC-TM350」「HDC-TM30」を発表した。発売は、6月25日で、価格はオープン。市場価格は、HDC-TM350が15万円前後、HDC-TM30が10万円前後と予想される。

内蔵64MBのフラッシュメモリーに、SDメモリーカードも使用可能なデジタルフルハイビジョンムービー「HDC-TM350」。容量だけでなく、歩きながらの撮影を可能にする「新光学式手ブレ補正」など機能も充実

バッテリー装着時でも、47.5(W)×63(H)×114.5(D)mm、質量約278gという小型軽量のデジタルフルハイビジョンムービー「HDC-TM30」

HDC-TM350/30は、AVCHD規格に準拠したデジタルハイビジョンムービー。HDC-TM350は、2月に発売された「HDC-TM300」の後継モデル。HDC-TM30は、新たにラインナップに加わったコンパクトモデルで、227gという質量は、フルハイビジョンで撮影が可能なAVCHDムービーとしては、現時点で最軽量。両モデルとも、記録メディアは内蔵メモリーとSDメモリーカードの組み合わせ。HDC-TM350は64GB、HDC-TM30は32GBのメモリーを内蔵する。これにより、HDC-TM350では、最長で約16時間40分(HXモード:約9Mbps)、HDC-TM30でも、約8時間のフルハイビジョンムービーの撮影が可能だ。さらに、両モデルともSDメモリーカードスロットを装備しており、内蔵メモリーが一杯になると、自動的に保存先をSDメモリーに切り替える「リレー記録」機能も装備している。リレー記録の際には、内蔵メモリーからSDメモリーカードに保存先が引き継がれた場合でも、撮影中のムービーはとぎれることがなく、この場合、HDC-TM350では約24時間40分(HXモード:約9Mbps)、HDC-TM30でも約16時間の撮影が可能になる。

HDC-TM350は、前モデルであるHDC-TM300と同様に、305万画素×3の3MOS方式を採用する。センサーのサイズも、1/4.1型と変わりは無いが、従来モデルよりも、暗いシーンでのノイズが、約半分程度に抑えられている。HDC-TM30が採用する受光素子は、1/6型147万画素。

手ブレ補正は、HDC-TM300に採用されていた「次世代光学式手ブレ補正」をリファインした「新光学式手ブレ補正」を採用。補正範囲を拡大するとともに、新たに「アクティブモード」を搭載している。アクティブモードは、歩きながらの撮影といったように、より大きなブレが発生する際でも、そのブレを吸収するように働くというモードで、ワイド撮影のときのみ動作する。

レンズは、HDC-TM350が動画撮影時44.9mm-539mm(35mm換算)の光学12倍ズーム、HDC-TM30が44.1mm-706mmの光学16倍ズーム。

また、従来機同様、撮影対象の顔だけでなく色でも判断し、フォーカスし続ける「追っかけフォーカス」機能も装備している。