CBSの出版部門であるSIMON & SCHUSTER社から、クリンゴン語学習用iPhoneアプリ「Star Trek: Conversational Klingon」など計4本が発売された。対応デバイスはiPhoneとiPod touch、動作環境はiPhone OS 2.2以降。
Star Trek: Conversational Klingonは、クリンゴン語の習得を目的としたiPhoneアプリ。クリンゴン語の発音や基本的な文法、クリンゴン人社会の日常会話を学ぶことができる。スピーカーには、新スタートレック (TNG) およびスタートレック・ディープスペース9 (DS9) にクリンゴン人士官役で出演していた、俳優のMichael Dorn氏が参加している。
あわせて、クリンゴン語辞書「Star Trek: Klingon Dictionary」(1,200円) と、フレーズ学習用の「Star Trek: Klingon Phrasebook」 (115円) 、3本がセットになった「Star Trek: Klingon Suite」 (1,400円) も発売された。
クリンゴン語は、米国のテレビシリーズ「スタートレック」に登場する架空の異星人種、クリンゴン人が使用する言語。1960年代に放映が開始されたオリジナルシリーズ (TOS) の時点では具体的に定義されていなかったが、3作目の映画「スタートレック3: ミスター・スポックを探せ!」制作時に、パラマウント社が言語学者のMarc Okrand博士に依頼、現在の言語体系を構築した。1985年には辞書 (The Klingon Dictionary) が出版されたほか、ISOの言語コード (ISO 639) として定義されたりGoogleの表示言語としてサポートされるなど、人工言語としても認知されている。