ではここからRedmineの強力な機能を紹介しよう。

なお、Redmineは大変多くの機能が用意されているため、ここではそのなかから一部を抜粋して紹介する。

管理者ユーザの設定/プロジェクトの管理

まずは管理者ユーザを設定する。ID、パスワードともに「admin」という管理者用ユーザが用意されているので、このIDでログインする。ログイン後、画面上部の「管理」より、ユーザ管理画面へ移動する。

Redmineでは用意されている管理系機能のほとんどがWebブラウザ経由でカスタマイズできる。ほかの設定項目もすべて「管理」からおこなうことになる。

管理メニュー。ここからほとんどの設定をGUIでおこなうことが可能

管理者情報を変更

言語を「Japanese(日本語)」にしたため、UIが日本語表示に

続けてプロジェクトを作成する。画面左上の「管理」メニュー、「プロジェクト | 新しく作成」より「新しく作成」をクリックする。

プロジェクト作成画面

プロジェクトの項目については、次のとおり。

  • 名前: プロジェクトの名称。入力必須、要ユニーク
  • 親プロジェクト名: プロジェクトが1つ以上登録されている場合のみに表示。派生したプロジェクトの場合は、ここで親プロジェクトを指定する。親-子-孫といった3つ以上の階層にも対応
  • 説明: プロジェクトの説明。プロジェクトページのトップに表示される
  • 識別子: アプリケーション内部で使用される。入力必須、要ユニーク
  • ホームページ: URIを入れておくと、プロジェクトページのトップにリンクとして表示される
  • 公開: 公開の場合、プロジェクトに参加していないユーザでも表示が可能になる。非公開の場合、プロジェクトに参加していないユーザは該当プロジェクトに一切アクセスできない
  • トラッカー: チケット登録時のトラッカーで選択可能にする値を定義
  • モジュール: このプロジェクトで使用したいモジュールを定義。必要のないモジュールは外す

プロジェクト作成後のイメージ

これでプロジェクトが作成できたはずだ。このほかにも詳細な設定項目がある。作成したプロジェクトに移動し、メニューより「設定」からさらにこまかい設定をおこなう。

  • メンバー: プロジェクトに参加させるユーザを定義。ロール(役割)はユーザレベルのほかに、プロジェクト別に定義することも可能だ。このロールもRedmineの管理から変更可能
  • バージョン: チケットに紐づけるバージョンを定義。日付を決めておくとあとあといろいろな機能が有効利用できるので、なるべく入れておく
  • チケットのカテゴリ: トラッカー以外でカテゴライズしたい場合はここで定義しておく
  • Wiki: Wikiページの管理
  • リポジトリ: リポジトリを指定しておくことで、プロジェクトと連携させる。コミット時にチケット番号を入力すると、チケットとリビジョンの紐付けを自動的におこなってくれる
  • フォーラム: フォーラムの作成。フォーラムモジュールが有効でも、ここでフォーラムを最低1つは作成しておかなければメニューには表示されない

プロジェクトの参加メンバー定義画面。ここで登録されたメンバーは、右上のプルダウンから該当プロジェクトを選択・移動できるようになる。非公開プロジェクトは、登録されているメンバー以外はアクセス不可能に

リポジトリとバージョンはどのようなプロジェクトでもかならず使用するようにしておいたほうが吉だ。必要に応じてWikiやフォーラム、文書・ファイルも有効にしていこう。